『今日は空気が澄んでるから冬の大三角が綺麗に見えるね』
『何それ?』
『あれがオリオン座のベテルギウス。で、その左下の明るい星がおおいぬ座のシリウス。その左上にあるのが、こいぬ座のプロキオン。この3つの星が作る三角形を冬の大三角って言うんだよ』
『おおいぬ座のあの星、凄く明るいね』
『うん。シリウスはこの空の中で一番明るい星だよ』
そう、だからシリウスは方位の目安。
≪シリウスに向かって飛べ!≫(風の谷のナウシカ)
≪ネウロイはシリウスの方角です!≫(ルミナスウィッチーズ)
拷問済んでひとっ風呂。ママ師匠(拷問官ジャイアント)に連れられて夜の散歩。目指すはコンビニ。見上げれば満点の星。
≪正に、天の光はすべて星、だね≫(ぼくたちは勉強ができない)
王国では自由に外出も出来ず、歩く=行軍の姫にちょっと遠回りを提案するママ師匠。
『姫ちゃんに散歩の楽しさ知って欲しいな』
囚われて拷問、癒されて平穏。捕虜の暮らしは知る歓びに彩られ…。
「姫様“拷問”の時間です 第8話」(2024年2月26日深夜TOKYO MX放送/武井諒演出)
冒頭は陽鬼・陰鬼の学生時代(滅茶普通の学校だな)。
悩みの種は当然「進路」。
『そろそろ進路決めないとねー。陰ちゃんは決めた?』
『うん。誰かを笑顔にしたり、楽しませたり、そういう仕事をしたいとずっと思ってたから…魔王軍に入って拷問官になりたいの』
そうかそうか…って拷問官ってそういう仕事なのか?なるほど、それでここまでの流れの合点がいきました。
今回は新キャラ拷問官も登場。
上級拷問官バニラ・ペシュッツ。吸血鬼として名を轟かせるペシュッツ一族本家の一人娘。
吸血鬼! 因みに本日2月29日は「ニンニクの日」です(いや特に意味はないのですが…)。
これまでの拷問を生ぬるいと一蹴するバニラが用意した「恐怖で泣き叫ぶ本物の拷問」。
それはジェットコースター。最高高度75mの絶叫マシン。
日本(アジア)最大のジェットコースターは長島スパーランドの「Steel Dragon 2000」ですが、これは最高高度97m。70m台は富士急ハイランドのFUJIYAMA(79m)です。
因みに本日2月29日は「富士急の日」です(いや特に意味は以下略)。
『泣いて懇願し、秘密を話すのならば乗らずに許してやってもよい…』
しかし、姫の瞳は期待で潤んでシイタケ状態。
『それではバニラ、姫様と乗って来てください』
『え!?…乗るのか?私も?』
そりゃまぁ、乗っている間に屈して秘密を喋るかも、だし。トーチャーの指示は至極まっとう。しかし、バニラは瞳孔開いて足震え早くも涙目。
『私は眠る時、ぬいぐるみがないと眠れません。私は眠る時ぬいぐるみがないと…』
最初のアップダウンで自分が秘密をゲロりんこ。
ただならぬ様子のバニラに気付いた姫様は
『もしかしてお前、怖いのか?』
『そうさ、怖いさ。速くて振り落とされそうで怖いんだよ』
『凄いなお前。苦手なのに拷問のために乗ったのか!? 凄い覚悟だ。尊敬するよ』
恐怖に耐える姿勢を称賛する姫様。
『こっちに手を出せ。一瞬でいい』
おずおずと差し出されたバニラの手を強く握る。
『ほら、これで大丈夫。絶対に離さない。振り落とされなんかしない。私が守ってやる』
オットコ前です姫様。
潔く負けを認めたバニラが『何か私から聞き(だし)たい事はあるか?』
『じゃあ教えてもらおうかな。貴様も一緒に楽しめるアトラクションは何だ?』
駄目押し。即落ち完落ちバニラ・ペシュッツ。
拷問官は相手も自分も幸せにするお仕事なのかもしれません。
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★本日2月29日は「ゾンビ」一発でジャンル映画のレジェンドになったケン・フォリーの誕生日(おめでとうございます!)。
流石レジェンド、誕生日も4年に一度。歳なんか取りません。
出演作(ケン様に言及していないものもありますが)を並べてみましょう。