デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【小麦粉なんかに屈しはしな…】姫様“拷問”の時間です #1【…何でも話します】

国王軍第三騎士団・団長「姫様」。華麗に舞い魔王軍を圧倒。その太刀筋に迷いはなく、気高く美しい。正に「姫様」。

そんな姫様が相棒である意思を宿した聖剣「エクス(カリバー?)」共々、魔王軍の手に。


牢獄に幽閉された姫様の前に現れたのは魔王軍最高位拷問官トーチャー・トルチュール。

背後に従えた大男が担いでいるのはまごう事無きアイアンメイデン。


王国の秘密を頑なに守ろうとする姫様にトーチャーが告げる。

『今日から本格的な拷問を開始したいと思います』

「姫様“拷問”の時間です/EPISODE#01」(2024年1月8日深夜TOKYO MX放送/金森陽子演出)

溜めに溜めてアイアンメイデンの中央部の扉(アインメイデンにそんな小洒落たもの付いちゃおりませんが)を開けると、中から出てきたのは「いい感じに焼けたトースト」

『トースト!? はっはははは。そんなもので一体どうしようと言うんだ!? まさか食べ物で釣る気か!? 子供じゃあるまいし』

煽りまくるエクス。しかし姫様は、

『美味しそう…』


この私がトーストごときに屈するわけがない!と虚勢を張る姫様ですが、トーチャーがトーストを団扇で仰いで香りを送ると…

『見える…見えるぞ!黄金の絨毯!たわわに実った小麦が、収穫の時を待っている!イースト菌と無塩バターが奏でる極上のハーモニー。そして何より、白い天使、小麦の香ばしい香り』

更に、パリッと焼けたトーストを中央からゆっくりさっくり割り開き…


『き、聞こえる…音が、音が美味しい!(長いので中略)ありがとう!ありがとう!美味しい音よ』

匂いひとつ、音ひとつでそこまで語るか。最早、心は天空の舞。


『私は!国王軍第三騎士団騎士団長!この程度の拷問に屈するものか!』

トドメはビーフシチューを食べた後のお皿。

そこに残ったシチューを千切ったパンで掬い取り…

うわあぁあぁぁぁあああ!

『話し…ます』


あっさり拷問に屈し王国の秘密(何かは不明)をゲロった姫様。しかし、その情報を耳にした魔王様は…

『なんですって。我が軍は弱すぎるので、その程度の情報では勝てない?』

釈放延期。拷問続行。次なる拷問はタコ焼き。

熱々一口で即落ち。


『なるほど。国王軍最強武器がそんなところに隠されて…』

しかし…

『何ですって!? 魔王様が!?』

『ああ、そんな強力な武器、怖くて使えないと』

ヘタレです魔王様。

翌日、深夜0時。三度の拷問タイム。

深夜という事は不眠の拷問か。来るなら来い。4日徹夜でゲームをやった事もある。不眠などには屈しな…ら、ラーメンだと!? しかもこってり系!?

だが、ラーメンは短時間勝負。拷問は長続きはしな…ミニライスだと!? そこにニンニクと豆板醤を乗せて、スープに浸かった海苔で巻いて…ああああ!


三度漏洩する王国の秘密。恐るべし小麦粉マジック。

いやまったく王国ってのはどこの文化圏に属した国なんだ。

このパターンが続くとしたら完全に出オチやないか? と思ったら原作はこのパターンを重ねて既に200話を超えているらしい。

孤独のグルメ」と言い、飯テロ、いや食レポものにはどこかに黄金律があるのでしょう。

次の拷問が楽しみです。

★最近の飯テロをひとつふたつ。

 

 

 

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