『あんたも向こう先の見えん男やのう。
上に吐いた唾、下に落ちんとでも思うちょるんか』
「県警対組織暴力」より。
いよいよ本日20時より東京オリンピック開会式が始まります。
にしても、かつてここまでグダグダで不祥事続きでやる事なす事すべてが裏目に出た国際行事があったでしょうか。
トドメ(かどうかはまだ分かりません。現時点で最新というだけで)が、開催三日前に開会式使用曲がお蔵入りという下痢腹に浣腸な大惨事。
※全然トドメじゃありませんでした。何と本番前日に開会式の演出担当が解任。慰留から辞任という手順(回り道とも言う)を踏んだ音楽担当と違い、こっちはマッハ解任。世の中には決して踏んではならない地雷があるという事を教えてくれました。
何かもう関係者全員が「ひとりバックドロップ」を繰り返している惨状で目も当てられないとは正にこの事。
後回しにできない当面の課題(しかないとも言いますが)は、使えなくなった音楽の穴を何で埋めるか。
ネットでは「マツケンサンバ」(松平健)や「東京音頭」(氷川きよし)の名前があがっているようですが、いやいやいや、その流れに乗るのなら、開会式を飾るのはこの曲しかないでしょう。
「アリベデルーチ・レオパルーダ・カリーナ」
(小林旭)
アキラの繰り出すヤケクソ一歩手前の高音裏返り声とアッパーなノリは祭りの開始宣言にド嵌りです。
カリーナなんて単語も入っているので、ワールドワイドパートナーのトヨタも納得…するでしょう。多分。
官邸からはクラシック(バッハ)という案も(バッハ会長とバッハを掛けた耳をちぎりたくなるようなオヤジギャグですが、官邸にしてはいい味出していたと思います)。
バッハも厳かで良いですが、クラシックで行くならこれでしょう。
「レクイエム/怒りの日」
(ヴェルディ)
勢いという意味ではこれに勝るものはありません。
ヱヴァ繋がりという事もあるので、無理矢理日本文化に紐づけることも不可能とは言えなくもないとかと。
何よりあつらえたようなタイトルが…ねえ?
他に景気の良さげなものを挙げておくと、
- 「炎のファイター(イノキ・ボンバイエ)」…イノキの所をセカイとかに変えれば申し開きは立つでしょう。できれば冒頭に猪木の「元気ですか!? 元気があれば何でもできる」のMCも入れてほしいです。
- 「フリゲート艦隊マーチ」(伊福部昭)…「ゴジラのテーマ」「フリゲート艦隊マーチ」に鷺巣詩郎の「DECISIVE BATTLE」(ティンパニのドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドンドンって奴ね)をアレンジした「シン・ゴジラ」バージョンでも可。
とまぁ思いつくままに適当な事を書き連ねましたが、正直言えば開会式は奇を衒った事などせず、日本の伝統芸能(能、狂言、浄瑠璃、和太鼓と津軽三味線、〆はスーパー歌舞伎←「義経千本桜」とか)を粛々かつ荘厳に演じればいいのになぁと思います。
無観客ならその静けさも演出の道具になりますし。
はてさて、どうなることやら。
★「アリベデルーチ・レオパルーダ・カリーナ」がオープニングで使われたカルトな1本はこちら。
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★そして本日7月23日は、ミスター・コンバット、ヴィック・モロー(1932~1982)の命日(黙祷)。
死因は映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」の第1話(差別主義者が差別される側に回るという皮肉なお話でした)撮影中のヘリコプター事故。
その瞬間の映像がネットのあちこちに上がっておりますが、助かるわけないですよねえ。
ローター直撃ですよ。もう完全にミンチじゃないですか。
本日は在りし日を偲んで、日米から1本ずつ。