
『それは大統領が決めるわ。あなたの国は誰が決めるの?』
「進撃の巨人」でさんざっぱら貶した後で大変言い難いのですが、これはアリ です。
第1作を別格とすれば、間違いなくシリーズ最高の出来でしょう。
間違っても“その場のノリで”樋口が脚本を改竄できる余地など微塵もなかったのではないでしょうか。
本作、近年のゴジラ映画がお約束として守っていた“2作目以降をなかった事にして1作目と地続き”というオリジナル依存の法則を採っていません。
現代の(いや、3.11以後の)日本に未知の巨大生物が出現したらこの国はどう対処するのか、その徹底したシミュレーションとなっています。

主人公面した市井の小市民など出て来ません。
人知など歯牙にもかけない未知の巨大生物。従来のイメージを払拭する4段階進化。

新橋で景気良くメートル上げているサラリーマンの吐瀉物の如く核燃料をまき散らしたと思ったら、そのまま炎にシフトして着火、地表一帯を文字通り火の海にして返す刀でレーザービーム放出、日本刀が竹林を斬り裂くようにビル群を薙ぎ倒す様はこの世の終わりのカタルシス。
細かいストーリー等はソフトが発売された頃にまた。