お山にきませんか。かきもあります。
久しぶりにラノベ以外の本を買いました。
それは因果と怪異のジグソーパズル。
「近畿地方のある場所について」(背筋著)
切っ掛けはコミカライズ。
オカルト系MOOKの企画を任された新人編集マン。彼が社の倉庫から見つけてきた過去資料。それは怪異の断片。
違法アダルトサイトのコメント欄の奇妙な書き込み、林間学校集団ヒステリー事件、加えてネットから拾い上げた様々な怪異…。
何の脈絡も関連性もないお話にかすかに透けて見える共通点「お山」。
指し示しているのはある地域。県をまたいでおり、呼称が統一されているわけでもありませんが、地図を広げれば恐らく一筆書きに丸で囲める一帯。近畿地方のある場所。
まだ執筆途上で画になっているのは原作冒頭部のみですが、夜中に一人で読んでいたらちょっとブルっと(いやゾクっと)きたので、これは本編を読まねば、となりました。
所謂「モキュメンタリー」なのですが、構成が巧妙。少しずつパースペクティブが開けていくのは読書の快感です(ネタバレになっちゃうので詳細は割愛)。
で、この小説(でいいのか?)、映画化が決まりました。
詳細未発表ですが、監督は白石晃士。配給はワーナー・ブラザーズで2025年公開予定。
ちょっと(いやかなり)期待しております。
★ちょっと手触りが似ている気がする…
★ご参考~白石晃士監督作。
本年はこれにて店じまいです。皆さまお好みのホラー(orラブコメ)を観ながら除夜の鐘をお聞きください。良いお年を!