デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

キムタク? かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート

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ド、ドニー先生がキムタクに! そしてガメラに!

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート」(2006年/ウィルソン・イップ監督)

ええっと、まずはこの邦題考えたギャガの社員は減俸な。

先般ご紹介した「導火線 FLASH POINT」が、総合格闘技としてのリアルな戦いを志向したものなら、本作はワイヤー&CGのありえないクンフー・アクションを極めたもの。

タイトルバックでコミックの高速ページめくり。「マンガだよ」の合図です。

裏付けるかのような登場人物全員の変な髪形(特にドニー)。矢吹ジョーと花形満とキムタク足しっぱなしな面白さ。

孤児を集めて武道を教える龍虎門。生き別れになった異母兄弟、ドラゴン(ドニー・イエン)とタイガー(ニコラス・ツェー)、そして流れ者のヌンチャク使いターボ(ショーン・ユー)。

ドラゴンは秘密結社・江湖(コンウー)の用心棒となっていましたが、父と慕うボスは巨大犯罪組織・羅刹門の手に掛かり落命。

かかわりを持った龍虎門も羅刹門の急襲を受けて壊滅。

深手を負った3人は復讐の二文字を胸に羅刹門へ…。

死にかけたドラゴンが水中に沈み復活するイメージ・ショット、これはガメラ映画のお約束[一度破れて海底で傷を癒し、パワー・アップして復活する]じゃないですか!

ラスボス対3人という構図は「プロジェクトA」チック(どっちも主役はドラゴン)。

孤児院を守る男がタイガーってのも日本人的にはグッとくるネーミングです。

少年ジャンプ(いやマガジンか)をめくる感覚でお楽しみください。