デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

できれば美女のままで…。 人喰い人魚伝説

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アイルランド見世物小屋のマスターが本物の人魚発見。一攫千金を夢見てアメリカに運ぼうとしますが、船の中は大騒ぎ。

 

「人喰い人魚伝説」2000年/セバンチャン・グティエレス監督)

 

1900年。ニセゾンビとニセ人魚をメインに見世物興行をしているアンガス(ルーファス・シーウェル)とリリー(カーラ・グギーノ)。

 

ある日、酔っ払い客を家まで送った二人は、屋敷の中の水槽に繋がれた本物の人魚を発見。


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すっげー! 本物じゃん! これ持ってアメリカ行ったら金なんかざっくざく、もう誰にも俺の事をイカサマ野郎とは呼ばせねえぜ。

 

という訳で人魚強奪。船に積み込んで自由の地へゴーアヘッド! が、しかし…。

 

スタン・ウィンストン・プロデュースによるTVM。金はかかっていませんが、コケ脅しのスプラッターに走ることなく、しっとりとしたゴシック・ホラーに仕上がっています。

 

まあ、その分、前半のドラマ部分が退屈っちゃあ退屈ですが…。


人魚は人の言葉は解しませんが相手の心を読むことが出来ます(葛藤や怒りを理解して望みを叶えてやろうとする。←但し気に入った相手だけ)。
 

ただ、この設定が、画的にうまく表現されているとは言い難く…。

 

終盤のスピーシーズチックな変身はスタン・ウィンストン的サービス精神の現れだと思いますが、やや唐突(できれば最後まで美女で通して欲しかった)。


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地味なまま、つのだじろうの「赤い海」みたいなエンディングを迎えても良かったんじゃないかな、とも思います。


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