
『どういうことよ!霞ヶ丘詩羽!』
『どういうこととはどういうことかしら?澤村さん』
『何でプールイベントに出てくる女の子が2人から5人に増えてるのよ!』
『だってほらこの間のロケハンで色々と新しいアイデア思い付いたものだから』
地上波第1話は英梨々と詩羽の出会い(ボスキャラvsボスキャラ)を描いた「間違いだらけのプロローグ」。

仕掛けたのは英梨々。原因は勿論、倫也。
サービス回は0話で終了しているはずですが、スタッフはサービスをし続けていないと死んでしまう特異体質のようで、『あ、僕たち勝手に好きなアングルで撮ってますから、適当にお芝居続けてください』なマルチアングル特典映像。

君ら黒ストの質感と絶対領域に体力の半分以上使ってるだろ(いいぞ。もっとやれ)。
『それにしてもさ加藤。あの2人って何であんなに仲悪いんだろうな~』
『ねえ安芸君。悪いけどここの行を声を出して読んでみてくれないかな』
『「え?何だって?ごめんよく聞こえなかったんだけど」』
『ありがとう。難聴鈍感最低主人公君』

背景の口喧嘩で英梨々が『キーキーキー』ってアテてたのが笑えました。
出会いは最悪(英梨々の先手必勝大誤爆)。

しかし、実は互いの創作物に感動してしまっている負い目。

英梨々は詩羽の小説に涙し、詩羽は英梨々のイラストに息を呑んでいた。
『たとえ私達の作品が計算や復讐で生み出されたのだとしても…感動した方の負けよ』
それはある意味、霞ヶ丘詩羽の敗北宣言であり、澤村スペンサー英梨々に対する最大の賛辞だったのですが、その想いは届く事無く新たな抗争が勃発し…。

ひとたびキャラが立ってしまえば、後はそれを転がすだけでお話は後からついてくる。作り手もフェチなアングルに集中できるというものです。
シリーズもの最大の強みでしょう。