『あらゆる事象において100%という確率は存在しない。あなたたちは考え続けなければならない。私が敵なのか、味方なのか。それは、正しい。常に思考し続けること。それが世界における唯一の…正解だから』
その言葉の真意は人類に伝わるのか。
「正解するカド/第2話・ノヴォ」
(2017年4月14日TOKYO MX放送/りょーちも演出)
羽田国際空港に忽然と現れた一辺2kmの謎の立方体。その中に取り込まれた旅客機。
乗客乗員の安否が気遣われる中、立方体の上面から乗客の1人、外務省が誇る国内最高のタフネゴシエーター、真道 幸路朗(しんどう こうじろう)が。
そしてその後方から、ヤハクィザシュニナと名乗る異世界人が現れた。
第2話では時間を遡って、立方体の中で何があったのか、が語られます。
形も文化文明も違う生き物がコミュニュケーションを取るという事がどういう事なのか、その試行錯誤が面白い。正にファーストコンタクト。
思念、音波、言葉…スマホから交信方法を解析・取得。
ひとたび意思の疎通が図れたなら、次に待っているのは交渉。タフネゴシエーターの出番です。
『真道と呼んでくれ』
『何故だ?』
『略称で呼ぶのは親交が深まった証だよ、ザシュニナ』
『理解した。意味がある。真道』
『つき合おう、世界の推進という奴に』
ザシュニナの協力者として人類の前に現れた真道。要求は日本国政府との“交渉”。
国内最高の交渉人はザシュニナの側についた。ならば日本は誰を出す? 選ばれたのは外務省 国際交渉官、徭 沙羅花(つかい さらか)。
1話と比べると動きの少ない静的な展開でしたが、十分な知的興奮を味わうことができました。これはひょっとして東映版「幼年期の終わり」なのでしょうか。