
沙羅花さんが異方存在だったってのにものけぞりましたが、最終回Bパートの叩き込みも口あんぐりでした。
もはやハードSFとしての設定がどうの、国家間抗争がどうのなんて批判はどーでもよくなりました。
『どうだザシュニナ? 驚いてもらえたか?』
はい。そりゃもう、十分に。
「正解するカド/第12話・ユキカ」
(2017年6月30日TOKYO MX放送/村田和也総監督)
人類を異方に連れ去るザシュニナの野望を阻止するため、タイマンを挑んだ真道。

武器はフレゴニクス発生装置とフレゴニクス破壊装置「アンタゴニクス」(要するにATフィールド発生装置とアンチATフィールド発生装置)。
友達ならば殴って正す。愛と友情のドツキ合い。が、意外性を以って隙を作り隔絶空間にザシュニナを幽閉するという真道の作戦はザシュニナに読まれておりました。

ザシュニナ・ソード(←勝手に命名)が真道の胸部を貫いて勝負あり。沙羅花さんの「いやぁああぁぁあああ!」の絶叫が合図であったかのようにカド内部に1台の車が。
降り立ったのはセーラー服姿のJK。運転していたのは花森(顔が老けている!)。

「私と真道の間にズカズカと踏み込むんじゃない低次元!」
ザシュニナの攻撃を指1本動かさずに弾き返すJK。彼女は一体…?
「ナノミスハインで相対時間をずらしたの。特定の領域では、この僅かな時間で16年が経過した」
彼女はユキカ。真道と沙羅花の間に生まれた宇宙と異方のハイブリッド(花森に託した密命ってこの事だったのか!?…ってかあれはやっぱり事後だったのか真道!?)。
『どうだザシュニナ? 驚いてもらえたか?』
真道のビデオメッセージに驚愕するザシュニナ(ホモにはキツ過ぎる仕打ち)。鎧袖一触のチートな能力でザシュニナを翻弄するユキカ。

「私は人類と異方存在の特異点、あなたより高次元の存在。でもね、私は終わりではないの。ヤハクィザシュニナ、進歩って何か分かる?自分を途中と思う事よ」
自分たちを到達点と驕ったザシュニナを諭して無に帰すユキカ。

やられたと思わせた瞬間、隠し玉ってのは定石ですが、まさかこんな大リーグボール並みの変化球投げてくるとは。
いやはや、楽しませてもらいました(ありがとう、木下グループ)。
これにて今期のアニメ・レビューは終了。「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」が一種の出オチ(ロクでなしだと思っていたらとんでもない奴だった、と分かった時点で話が終わってしまう)だったこと以外は「カド」「アリス」「すかすか」「冴えカノ♭」「進撃Season2」と充実の3ヶ月でした。
夏の陣はどうなるでしょう。楽しみです。