デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ジーン・ハックマン誕生祝い。 ポセイドン・アドベンチャー

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まだ生贄が必要か!?

How many more sacrifices!?

あとどれだけを流せばいい!?

How much more blood!?

あと何人捧げればいい!?

How many more lives!?

ベルじゃ足りなかったか!?
イカーでも足りなかったか!?

Belle wasn't enough! Acres wasn't!

今度はこの少女まで!

Now this girl!

まだ欲しいのか!?

You want another life?

なら俺を殺せ!

Then take me!

 

本日1月30日はジーン・ハックマン91歳の誕生日(おめでとうございます!)。

ハックマンって人、マイケル・ケインほどじゃないですが、感情を内に秘めるタイプで喜怒哀楽の発露が少ない印象があります。

そんな彼が事もあろうに神に向かって罵詈雑言(神父の役なのに)を放ったのが、

ポセイドン・アドベンチャー

(1972年/ロナルド・ニーム監督)

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パニック映画としても勿論優れていますが、ハックマン、ボーグナインらが極限状況でどつき合う人間模様が一番の見せ場。

耐えても頑張っても努力しても潰えていく命。

ベル(シェリー・ウィンタース)が力尽きた時の

Please GOD NOT this woman.

『お願いだ、この人だけは
(連れて行かないでくれ)』

にははらはらと涙がこぼれました。

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そんな理不尽な神に対する怒りが頂点に達したのが冒頭の台詞。

神父の呪詛…十字架の上でイエスが放った『エリエリラマサバクタニ!』に近いものを感じます。

ハックマンと言えば本作と「フレンチ・コネクション」(当然「2」含む)ですが、今回はややマイナー系の作品を並べてみましょう。


 

  

 

 
ちょっと映画からは遠ざかっていますが、できればもう一花(小さくていいから)咲かせて欲しいものです。

★ご参考(ついでと言っては何ですが…) 

★勢い余ってついでのついで 

 

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