『死なねぇのかよ!』
Oh, goddamn it. This guy just won't fucking die.
ただでさえ無敵のヴィン・ディーゼルが不死身になったら…ねえ。
「ブラッドショット」
(2020年/デヴィッド・S・F・ウィルソン監督)
凄腕海兵隊員のレイ・ギャリソン(ヴィン・ディーゼル)と妻ジーナをマーティン・アックス率いる武装集団が拉致。
目の前でジーナを殺され、自らも射殺されたレイでしたが、ナノテクノロジーの力で復活(600万ドルの男もしくはロボコップ)。
覚醒当初は生前の記憶を失っていましたが、記憶が戻ると同時に復讐の鬼となって研究施設を脱走。
ネットワークに侵入してアックスの居場所特定(攻殻機動隊)、飛行機の操縦マニュアルをダウンロードして離陸(マトリックス)、護衛車に守られて移動中のアックスがトンネルに入った所でトレーラーぶつけて足止め。
トレーラーの積み荷が小麦粉と分かった時はてっきり日本のアニメファンが大好きなアレをやるもんだと期待したのに肩すかし。
いやあ、わざわざトンネルの中で小麦粉ですよ。やるでしょ普通、粉塵爆発。昨日レビューした「イコライザー2」見習えよ。
そのまま護衛薙ぎ倒して(皆殺しにして)、アックスも殺って復讐完了。ハッピー。
ここまでが前半(言わば前振り)。
後半はこの話の裏にあるあれやこれやの陰謀と策謀、謀略と謀殺(それなりに捻ってはいる)。
科学者の開発野心が絡んでいる辺り、やはり「ロボコップ」が一番近いかもしれません。
一瞬、ヴィン・ディーゼルも役作りをするような(深みのある)キャラに挑む気になったのか、と思いましたが、良くも悪しくも丸っと杞憂。
どこまでも全身筋肉、破壊の満漢全席。
部分改造されたお仲間も出てきて完全にアメコミ(いや実際、アメコミが原作なんですけどね)。
スパイダーマンにも似たような人、出ていませんでしたっけ。
ヒロインKT役のエイサ・ゴンザレスはTV版「フロム・ダスク・ティル・ドーン」で“地獄のサンタニコ”演ってました(あ、「ゴジラvsコング」にも出ている)。
ロボコップが現実社会でマトリックスでドッカンバッコンな中坊企画だと思って観れば、そこそこの高揚感と最小限の虚脱感が得られると思います。
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★本日8月13日はウォルト・ディズニー・カンパニーが5番目の長編アニメーション映画『バンビ』を発表した日(1942年。日本で公開されたのは、1951年5月18日)。
バンビと言えば…。
★本日のTV放送【21:00~日本テレビ/金曜ロードショー】
※放送は「もののけ姫」です。