デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【フルスイングタイトル詐欺】ホステル ネクスト・レベル【お茶濁しに「こんなホテルは嫌だ」選手権】

やられた…。本家との繋がりはなくともジャンルは近い(ホテルを舞台にしたエログロスプラッター)と思って踏んだら地雷(しかも不発弾)でした。

フルスイングタイトル詐欺。

「ホステル ネクスト・レベル」(2019年/ヴィクター・ガルシア監督)

原題は「AN AFFAIR TO DIE FOR」(死に物狂いの努力)。

この監督さんのフィルモグラフィ見ると「TATARI タタリ/呪いの舘」「プレデター2012」「ミラーズ2」「ヘルレイザー:レベレーション」など。

見事なバッタもん見本市ですが、決して畑違いではない(と思う)のですよ。

肉塊ワッショイな鮮血ホラーが出てきても全然おかしくないのですが、何故か完成したのは「官能系昼メロ」


医大の女医さん(勿論人妻。娘あり)がギリ落第レベルのイケメン(と言うほどでもない)生徒(こいつも妻子持ち)と不倫三昧。

田舎の病院のコンサル業務と偽って小洒落たホテルでいつもの逢瀬。

しかし、そこには夫の仕掛けた罠が待っておりました。

という、まあ、火遊びのつもりが全身火傷なサスペンスで終盤それなりにひねった展開にはなるのですが、期待したものとの乖離は半端なく。

低予算ながら役者は皆まっとうなので、官能系昼メロ(大人の2時間サスペンス)がお好きな方はそこそこ楽しめるのではないかと思います。

少々フラストレーションが溜まったので口直し緊急企画「こんなホテルは嫌だ」選手権開催。

★まずは本家本元「ホステル」から「スロヴァキアの田舎町ホステル」


宿泊費は肉欲と拷問の等価交換。ゴアのやり逃げはせず、きっちりオチ(貰い過ぎは返す)をつけている所が素晴らしい。

★続いて知名度一番「シャイニング」から「オーバールックホテル」


面倒な 家族を捨てて 向こう側 夢の世界へGOAHEAD!

でもあのおばあさん幽霊だけは嫌。

★「ダゴン」「インスマスの影」から「ギルマンハウス」


映画「ダゴン」ではただのホテルでしたが、どっちもマジ泊まりたくありません。

臭い・暗い・気持ち悪いの3Kホテル。

★「マウス・オブ・マッドネス」から「ピックマンのホテル」


ギルマンハウスと並ぶクトゥルフホテル。壁の絵画は良く見ちゃ駄目。

★邦画からもひとつ。「エクスクロス 魔境伝説」から「阿鹿里(あしかり)村の温泉施設」


泊まったら 足切り落とされて 飼い殺し

生き神様になるのも楽じゃありません。

★各作品レビューはこちらから。

 

 

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