デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【ルーマニア警察官の腰に輝く】おんどりの鳴く前に【Md.74カルパツィ】

ルーマニアの片田舎に必要なもの。人脈、権力、信仰心。

決して持ち込んではならないもの、やる気と正義と好奇心。

田舎には田舎のルールがある。

「おんどりの鳴く前に」(2022年/パウル・ネゴエスク監督)

ひぐらしのなく頃に」丸パクリな邦題ですが、原題は「OAMENI DE TREABA」。一般的には「善人」という意味ですが、「(内輪の)仲間」「こっちサイドの人間」という意味も。

因みに英題は「MEN OF DEEDS」。口先だけでなく実際に行動を起こす人たち、特に善良な行いをする人を指すそうです(口先だけの人は「MAN OF WORDS」)。

イリエ(ユリアン・ポステルニク)は田舎の寒村モルドヴァの警察官。望みは波風立てずに暮らす事。夢は果樹園を持つ事。


村を回しているのは村長夫妻と教会の神父。この一見平和な村にやってきた異邦人。新人警察官ヴァリ(アンゲル・ダミアン)。

『何故、この村に来たんだ?』

『チャレンジになると思って』

『チャレンジ? ここでは何も起きないぞ』

そう、こんな田舎で事件なんか…起きました。しかも殺人。

張り切って聞き込みに回るヴァリですが、研修期間中の単独捜査はルール違反。イリエは勇み足を諫めますが、ヴァリの行動を苦々しく思っている人物が他にも…。

やがてイリエにも見えて来る村の暗部。何者かに襲撃され重傷を負ったヴァリ。

イリエに突きつけられる選択肢。

「OAMENI DE TREABA(内輪の仲間)」になるのか、「MEN OF DEEDS(善良な行いをする人)」になるのか。


ホルスターの中には本来なら手にすることはなかったはずの拳銃Md.74(正式名称:Pistolul calibrul 7,65 mm Md. 1974、愛称カルパツィ-Carpați -)が。

Md.74は、ルーマニアのクジール社で開発された自動式拳銃。

ルーマニアの軍と警察で使用されていたトカレフTT-33の後継として1970年代に開発された拳銃であり、1974年にルーマニア軍で制式化されました。小型・軽量に重点が置かれ、全体的な設計はドイツのワルサーPPの影響を強く受けています。


なかなかお目にかかる機会の少ないルーマニア製拳銃。その弾丸が射抜くのは悪か正義か因習か。



★田舎・寒村・犯罪・矜持を描いたお仲間をひとつふたつ。

 

 

 

ランキング投票です。Md.74のモデルガンが欲しい人はワンポチを。