オカルトブームとパニックブームに湧いた70年代後半に咲いた時代の徒花「ザ・カー」をDVDで鑑賞。
主演はジェームズ・ブローリン。
若い人には「誰それ?」な存在だと思いますが、この頃、「カプリコン1」「悪魔の棲む家」「ジャグラー/ニューヨーク25時」といった香ばしい作品に出演していた美味しい役者さんです(系で言えばバート・レイノルズ系かな)。
ストーリーは説明不足なまでにシンプル。
謎の車(無人)が人を轢く。
以上。
理由とか根拠とか動機とか説明一切なし。
実に清清しい。
多分、西部警察1話分より金かけてないと思うけど、音楽のレナード・ローゼンマンが妙に気合の入った(「シャイニング」ばりの)スコアを書いちゃったおかげで結構見れてしまうのでした。
公開当時は「陸のジョーズ」という触れ込みだったようですが、どっちかっつーと「オカルト版激突」の方が近いかも。
特にすげー見せ場がある訳でもないのですが、1箇所だけ、正面から突っ込んでくる2大のパトカーを殺人カーが撃破するシーンは度肝を抜かれました。
まさか自らスピンして横転しローリングしながら体当たりするとは・・・。
CGのカーアクションなんざどんだけ凄くても興ざめですが、この時代にんなものがある訳はないので、スタントマンの心意気に拍手を送りたいと思います。