デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ザ・カー

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オカルトブームとパニックブームに湧いた70年代後半に咲いた時代の徒花「ザ・カー」をDVDで鑑賞。

主演はジェームズ・ブローリン。
若い人には「誰それ?」な存在だと思いますが、この頃、「カプリコン1」「悪魔の棲む家」「ジャグラー/ニューヨーク25時」といった香ばしい作品に出演していた美味しい役者さんです(系で言えばバート・レイノルズ系かな)。

ストーリーは説明不足なまでにシンプル。
謎の車(無人)が人を轢く。
以上。

理由とか根拠とか動機とか説明一切なし。
実に清清しい。

多分、西部警察1話分より金かけてないと思うけど、音楽のレナード・ローゼンマンが妙に気合の入った(「シャイニング」ばりの)スコアを書いちゃったおかげで結構見れてしまうのでした。

公開当時は「陸のジョーズ」という触れ込みだったようですが、どっちかっつーと「オカルト版激突」の方が近いかも。

特にすげー見せ場がある訳でもないのですが、1箇所だけ、正面から突っ込んでくる2大のパトカーを殺人カーが撃破するシーンは度肝を抜かれました。

まさか自らスピンして横転しローリングしながら体当たりするとは・・・。

CGのカーアクションなんざどんだけ凄くても興ざめですが、この時代にんなものがある訳はないので、スタントマンの心意気に拍手を送りたいと思います。