デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

顎外れるかと思った…。 亡国のイージス

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これはB級じゃないだろ、と言う人がいるかもしれませんが、んなこたぁございません。たとえ特大バジェットでも正真正銘、B級トンデモ映画です。

亡国のイージス(2005年/阪本順治監督)

とってつけたように繰り返される「国家論」がギミック以下の絵空事(「パトレイバー2」100回観ろ)。

ヨンファ(中井貴一)の行動原理が不明、なので追随する海自が何に共感したのかも不明、結果、自衛隊のメンタリティの弱さが際立つことに。よく自衛隊、撮影協力呑んだなあ。

東京都民人質にしてる割には要求も中途半端だし。

真田広之『皆逃げろ!ヨンファの部下もだ!そして生きろ!』には口ぽかーん(顎外れるかと思いました)。

とにかく真田広之が凄い! 何発喰らっても「太陽を盗んだ男」並みに不死身。更にハンドガンで中距離射撃。一歩間違えればGUSOH(グソー。1リットルで東京を壊滅させる特殊兵器)に当たるかもしれないのに。

で、トドメは「あの」手旗信号シーン。

緊迫と安堵がせめぎ合う瞬間を爆笑の海に叩き込んでどうするのよ。

ま、それでも「ローレライ」よりは楽しんで観れました。原田芳雄内閣総理大臣はある意味ナイス。