真面目に観ちゃ駄目っすよ。
B級の限りを尽くした銃弾の満漢全席。
「シューテム・アップ」
(2007年/マイケル・デイヴィス監督)
偶然、とんでもない面倒事に巻き込まれた男(クライヴ・オーウェン)がただひたすら撃って撃って撃ちまくる2万5千発のエクスタシー。
スタイリッシュ・アクションっぽく見えますが、基本お笑いです。だって、主人公の武器、ニンジンですよ(笑)。
銃を持てば神業連発! かと思えば追っ手を公衆トイレで待ち伏せしようとして、銃を便器にポチャ。ダッシュで解体してパーツを丹念に拭き拭き。
再びダッシュで組み立ててセーフと思いきや不発。近接戦闘しながらヒーターで水気取ってようやく発射(笑)。馬鹿ですよねえ。
半面、「ジャンゴ型様式美」など押さえる所はきっちり押さえてるもんだから、貶すに貶せない困った奴です。
エンド・クレジットの「007オープニング・パロデイ」とかもはや芸術。
「レオン」からメンタルな要素を全部取っ払った、偏差値貧乏なテッポウ万歳映画です。