わたせせいぞう? 人生は、奇跡の詩
「ローマに雪が降って、その中で虎を見たら結婚してもいいわ」
ハートカクテルが好きな人にはグっとくるオチかもしれません。
「人生は、奇跡の詩」(2005年/ロベルト・ベニーニ監督)
監督・脚本・主演が旦那(ロベルト・ベニーニ)で、製作・共演が女房(ニコレッタ・ブラスキ)という実に歩留りの良い映画です。
一人の女を愛する詩人の一途な、と言うより「破れかぶれ」な姿をユーモラスに描いているのですが、構成が乱暴な上に説明不足なので、どうにも釈然としません。
これがマイク・マイヤーズ主演のラブ・コメなら多少の破綻は無問題。でも、ロベルト・ベニーニとなると観る側も閾値が上がります。
色々伏線張ってる割にはオチ以外の回収が今ひとつ。ちょっと騙された感の残る「愛の賛歌」です。