ワンピースの最新劇場版がロケットスタートを切って、東映の興行記録を塗り替える勢いだとか。記念して単独長編第一作(通算4作目)を。
前作「エピソード・オブ・チョッパー+冬に咲く奇跡の桜」では、涙腺鷲掴みにされた上にストマック・クローのように絞り上げられましたが、本作は単独長編第1号という事もあってか「冒険」重視。
海賊船専用スピード・バトル「デッドエンド」。山頂からの垂直落下式河くだりによるスタートは正に「河のだんじり」。
始まってしまえば何でも有りの鬼ルールは、「キャノンボール」と言うよりは「デスレース2000年」海賊版。
このレースの中で、将軍と呼ばれる大海賊ガスパーデ、家族を殺された恨みを背負う海賊処刑人シュライヤなどが絡んで、ベタだけどグッとくる王道展開へ。
「暇つぶしに」と言ってシュライヤを嬲るガスパーデにルフィが放つ一言。
「お前みたいな奴は俺がぶっ潰してやる。暇つぶしにな」
おっと、この台詞どこかで…あ、「独立愚連隊」(1959年/岡本喜八監督)だ。
「暇つぶしに」と言って非戦闘員の中国人を射殺していた中丸忠雄に佐藤允が放った一言。
「こういうのを暇つぶしって言うんだぜ」
言い終わらない内にハンドガンで相手の首を横一文字に掃射(し、痺れる…)。
まあ単なる偶然(の一致)だと思いますが。
「手下じゃねえ!仲間だ!」・・このシリーズが、今の時代の男の子の生き様バイブルになって行くのかもしれませんねえ。
※参考:「ワンピース/エピソード・オブ・チョッパー+冬に咲く奇跡の桜」
→2008年7月25日
「デスレース2000年」→2008年12月3日
「どこに行っても鼻つまみ、ウェイ!独立愚連隊西へ」→2009年1月29日
「追悼ファラ・フォーセット。 キャノンボール」→2009年6月27日