センサラウンド無しでも・・。 大地震
センサラウンドという特殊音響装置がなかったら、ただの大味パニック映画・・だと思っていたのですが(いや、実際、大味なんだけどさ)、意外や結構“好み”です。
「大地震」(1974年/マーク・ロブスン監督)
主人公が“社長の娘婿の建築技師”という設定がまんま「タワーリング・インフェルノ」ですが、製作はどちらも74年(日本公開は「大地震」の方が半年早い)。
マリオ・プーゾが脚本書いたにしちゃあ人物描写がしっちゃかめっちゃかですが、それも味わい(笑)。
あまり評判のよろしくない特撮・災害シーンも私は“買い”。ミニチュア、実物織り交ぜて豪快に破壊していますし、何と言ってもスタントマンが体張ってます。
CGで壊れるのと、たとえセットであっても形あるものが壊れるのではカタルシスの質がまるで違います。
瓦礫に埋もれ焦土と化したロサンゼルスの風景は心が和みます。
地震(都市崩壊/ビル脱出)→余震(ダム決壊/地下救出)と畳み掛けた割には「え、おしまい?」「所で津波は?」な肩透かしエンディングですが、これはこれで(駄目だ、擁護する言葉が思いつかん)。