デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

覗けば狂う妄執の迷宮。 マウス・オブ・マッドネス

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「見慣れたものが全部消えてしまったら? 最期の一人は怖いわよ」

あ、それでかつて「地球最後の男」になったチャールトン・ヘストンが出ていたのか。

「マウス・オブ・マッドネス」(1994年/ジョン・カーペンター監督)

レビュー済みですが、改めて“デストピア映画の頂点のひとつ”と確信したので再登場。

スティーブン・キングより売れているホラー作家”サター・ケーンユルゲン・プロホノフ)の小説が現実を侵食。

どこまでが現実でどこからが虚構なのか、あるいは全てが狂人の妄想なのか。

そもそも今観ている映画は、カーペンターの「マウス・オブ・マッドネス」なのか、サター・ケーンの小説を映画化した劇中映画「マウス・オブ・マッドネス」なのか。

トレントサム・ニール)が泊まるモーテルのテレビに史上最低の夢オチ映画「ロボット・モンスター」が映っているのは何故か。

トレントの回想シーンの中にトレントのいないシーンがあるのは何故か。

エンド・クレジットに主要キャストの名前がないのは何故か(文字の色はサター・ケーンのフェイバリット・カラー「ブルー」)。

残念ながら、ラヴクラフトクトゥルー神話に関しては聞きかじった程度の知識しかないので、パズルのピース穴だらけ状態なのですが、観れば観るほど深みに嵌る迷宮映画です。

今、DVD廃盤でAMAZONの中古が14,800円(いい加減にしろよ!)。

どうしても見返したかったので、VHSを1円で買いましたが、頭とケツのクレジット以外はトリミングという「カーペンター舐めてんのか?!」な仕様なので、とっとと再販してください松竹ホームビデオ。

※参考:「要塞警察」→2008年2月24日/25日
    「ゴースト・ハンターズ」→2008年3月21日
    「ニューヨーク1997」→2008年4月2日/8月10日
    「ゴースト・オブ・マーズ」→2008年5月14日
    「マウス・オブ・マッドネス」→2008年6月18日
    「遊星からの物体勝廣2008年12月7日
    「ゼイリブ」→2008年12月8日
    「地球最後の男 オメガマン」→2008年12月31日
    「ロボット・モンスター」→2009年2月2日
    「エスケープ・フロム・LA」→2009年3月3日
    「ヴァンパイア/最期の聖戦」→2009年3月18日
    「ダーク・スター」→2009年9月19日