デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

この国にサッカーは根付かない…。エニイ・ギブン・サンデー

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例えばパチーノの説教とジェイミー・フォックスの能書きと「ベン・ハー」の戦車競争がグチャグチャに混じり合う気の触れたシーン。これだけで十分観る価値アリです。

エニイ・ギブン・サンデー

(1999年/オリバー・ストーン監督)


“日曜は返上”のフットボール業界。叩き上げの熱血コーチ(アル・パチーノ)と冷徹な女性オーナー(キャメロン・ディアス)。

黒人選手が自慢のぶらぶらチ●コ(モザイク無し!)をキャメロンに誇示するロッカー・ルームもナイスでしたが、一番印象に残ったのは引退を打ち明けたデニス・クエイドにカミさんが放った一言。

『引退ですって? あなたはフットボール選手なのよ! 花形プレイヤーなのよ! まだ2~3年は続けられるわ! それが引退?!』

間髪入れずビンタ一閃! こんな内助の功見たことありません。

ああ、これがアメリカか。肉弾相打ち、勢い余って目玉飛び出す現代のグラジエイターを信奉する国民。

この国にサッカーが根付く訳ゃないよなあ。

因みにキャッチ・コピーにもなった「無駄に生きるな、熱く死ね」の正確な台詞は、

「And Either We Heal Now, As A Team Or We Will Die As Individuals」

「愛とは決して後悔しない事」的名(迷)訳・・かもしれません。

やたら「ベン・ハー」にこだわるなあと思ったら、コミッショナー役でチャールトン・ヘストンが出て来ました(→実は三夜連続ヘストン特集でした)。

※参考:「スカーフェイス」→2008年1月18日
    「ドアーズ」→2008年2月15日
    「ナチュラル・ボーン・キラーズ」→2008年8月3日
    「巨根×ヤク中=無敵。サルバドル/遥かなる日々」
     →2009年10月8日