デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【どんなチンケな人生も】ブロンソン【ライト当てればエンタメに】

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『マイケル・ピーターソンとしてこの世に生まれたが、チャールズ・ブロンソンとしてこの世を去る。これは俺の分身なんだ』

(I did come into this world as Michael Peterson. But I go out with my fighting name. Charlie Bronson.. Which is my alter ego.)

『俺はチャールズ・ブロンソン。英国で最も狂暴な囚人だ』
(I'm Charlie Bronson. I am Britain's most violent prisoner.)

実在の(そしていまだ服役中の)囚人、マイケル・ピーターソンの自分語り半生記。

ブロンソン
(2008年/ニコラス・ウィンディング・レフン監督)


ぶっちゃけ、ブロンソンを自称するマイケル(トム・ハーディ)は何事も成し遂げていません。ただ無軌道に暴れ続けているだけ。

とにかく有名になりたかった、という理由で郵便局を叩き(得物は後にマッドマックスの代名詞となるソード・オフした水平二連装ショットガン“オートバグラー”)、懲役7年。

収監先でひたすら看守を殴り続け、刑務所をタライ回しにされ、気がつきゃ懲役26年。何やってんだ、あんた。

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仮出獄したマイケルは刑務所で知り合ったナイトクラブ経営者ポールの伝手でアンダーグラウンドボクシングの選手に。

『何か名前がいるな。格闘家としての。映画スターのような』
『…チャールトン・ヘストン
『愛らしいね。誰も屁とも思わん軟弱な響きだ。
 …もっとチャールズ・ブロンソンっぽい奴がいい』
チャールズ・ブロンソン!?』
『そう。狼よさらばだ。お前に相応しい。
 よし、チャールズ・ブロンソンだ』

チャールトン・ヘストンもマッチョの代表格かと思いましたが軟弱な響き(the man's a cunt.)なんですね。

振り返れば何をしたわけでもないチンケな暴力一代記をスタンダップ・コメディアンよろしくステージから紳士淑女を見下ろしながら小芝居交えて語り倒す。

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スポッライトが当たれば誰でも主役。怪演トム・ハーディ

チャールズ・ブロンソン。34年の刑務所生活のうち、30年を独房で過ごし、いまだに服役中(2008時点の話)。

英語版Wikipediaによると、ブロンソンは2014年に“チャールズ・サルバドール(Charles Salvador)”に改名。サルバドールとは勿論ダリの事。

映画終盤でブロンソンは絵の才能を見出されているので、その関係なのでしょう。

刑務所はその後もタライ回しにされ、2019年現在はHM Prison Woodhillに収容されているそうです。 

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絵の才能の有無は各自のご判断という事で。

 

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1945年(昭和20年)のこの日、大西洋上でアメリカ海軍のアヴェンジャー雷撃機5機が訓練飛行中に突然消息を絶った…んだそうです。
バミューダ・トライアングルと言えば…

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