『もし我々がもう開拓者でないのなら、何になったんだ? 周囲の状況や恐怖に直面しても何もせず、ただ逃げ隠れするだけの奴らを何と呼ぶ?』
If we're not pioneers, what have we become? What do you call people who, when they're faced with a condition or fear, do nothing about it, they just run and hide?
独りワイルドセブン、ポール・カージーの出番です。
「狼よさらば」(1974年/マイケル・ウィナー監督)
言わずと知れたチャールズ・ブロンソンの出世作。デス・ウィッシュ・シリーズの第1弾を中古で購入。
街のチンピラに妻を殺され娘を廃人同然にされた建築家ポール・カージー(ブロンソン)。
ひょんな事から拳銃を手にした彼は、自警団(Vigilante)としてチンピラを始末していく・・・。
この映画の面白い所は、カージーの目的が犯人に対する直接的復讐ではなく、チンピラ無差別殺戮であるということですね。
しかも囮捜査のように網を張ってかかって来た奴らを皆殺しという素敵な拳銃火祭り。
初回こそ、殺人という行為に慄いてゲロったりしますが、すぐに復活。娘の様態なんぞどこ吹く風で、陽気に壁を塗り直したりなんかして結構ご機嫌。
チンピラは「お仕置き」ではなくて完全に「始末」。銃を抜いたらトドメ忘れず。潔いですね。
解説では「娘はレイプのショックで廃人」となってますが、映像(DVD)を見る限りレイプはされてないですね。強制イラマチオくらい(ひょっとしてカットされてるのか?)。
あと奥さん役をジル・アイアランドだと思っている人多いですが、ホープ・ラングです。
細かい話ですけど、Vigilanteを「アマチュア刑事」と訳すのは如何なものかと思います。
ジェイムズ・グリッケンハウスが80年に撮った「エクスタミネーター」はこの映画の駄目駄目なパクリ(でも大好き)。
今の時代にリメイクしたら、このオチはつけられないでしょうねえ。
ブロンソン渋すぎ。
★追記
されちゃいましたね、リメイク。さてオチは…