デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ヘルハウス

f:id:zombieito:20191003103441j:plain


本当は実相寺昭雄が撮ったんじゃないか、と疑りたくなるアングル目白押しの心霊クラシック。

「ヘルハウス」(1973年/ジョン・ハフ監督)


死後の世界は存在するのか。
調査隊が訪れたのはベラスコ・マンション、通称「地獄の館」。

エクソシスト」の亜流みたいな言われ方をされてますがとんでもない。

イギリス映画らしい凛とした空気が満ちています(原作の舞台はアメリカ、メイン州)。

死後の世界に対して科学的なアプローチを試みるバレット夫妻。
霊媒師フローレンス、そして前回調査隊ただひとりの生き残りベンジャミン。

オカルト・スリラーであると同時に、館の主ベラスコの謎に迫るミステリーでもあります。

最後にベラスコの霊を追い詰める方法はなんと「言葉責め」

科学でも魔術でもなく「言霊」で立ち向かうってのが素敵です。

数ある「家もの」の最高傑作だと思います。