南無妙法蓮華経? パラサイト・クイーン
サブとは言えヒロインがお経を唱えるホラー映画というのも珍しい。
「パラサイト・クイーン」(2009年/ガブリエル・コーワン監督)
ニュー・イングランド州の孤島。人類の進化に貢献する寄生虫の研究が進められていましたが、ものの見事に大失敗。
予測不能の突然変異を繰り返す寄生虫は人間を内側から喰い荒らし、宿主をボロ雑巾に。
研究中止から20年。幼少時に島を出た科学者の娘が叔父の死をきっかけに弟と恋人と友人連れて里帰り。
寄生虫は死滅する事無く島全体に…って、20年経ってこの程度の被害って事はないだろ。今までどうやって抑制してきたんだ。
普通、1年以内に全滅してるだろ。
寄生虫が塩分に弱いので海を渡ることができず、島内に閉じ込められている、というのは分かりますが、島内はサンゲリア状態になっているはずでは…。
寄生虫は景気良く飛び跳ねるでっかいナメクジ(もしくはゴカイ)を想像してください(スリザーの親戚みたいな感じ)。
それが目とか耳とかからボトボトとこぼれ落ちる様子を想像…しなくていいです。
ひとたび寄生されると身体能力が一時的かつ飛躍的に向上する(オクテの男が突然バーで軟派し始め、女の彼氏と揉めて一瞬で伸す)というのは「ザ・フライ」リスペクトでしょうか。
ヒロインの友人の女が突如「南無妙法蓮華経」と唱えだした時は何が起きたかと思いましたが、アメリカではお経が流行っているのでしょうか。
寄生ものとしては王道の展開で特に新しいものはありませんが、大きくは外さないという意味で安心して観てはいられます。