デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

鏡よ鏡、この世で一番嫌な死に方は何? ミラーズ

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K国ホラーのハリウッド・リメイクだそうで。

オリジナル未見ですが、私はこのアメリカ的大味さ(とフランス的ねちっこさ)が結構好きです。

何より「君、日本のホラー(特に「リング」)とかゲーム(特に「サイレント・ヒル3」)大好きだろ?」な感じが滲み出ていて好感度大(監督自身は「シャイニング」を目指した、とコメントしておりますが…)。

 

「ミラーズ[完全版]」
(2008年/アレキサンドル・アジャ監督)


ジャック・バウ…じゃなくてベン・カーソンキーファー・サザーランド)はニューヨーク市警の刑事でしたが、同僚を誤射して退職。

酒とクスリ(抗鬱剤ね)でテンパリ放題し放題になったベンは家族とも別れて妹の家に居候。

社会復帰の第1歩としてありついた仕事は火災で閉鎖になったデパートの夜間警備。

既に事故から5年も経っているのに権利関係の裁判に決着がつかず、中は黒焦げのまま後片付けも出来ない状態。

しかし何故かメインエントランスをはじめ各フロアにある鏡だけはどれもピカピカ。

訊けばベンの前任者が取り憑かれたように磨いていたんだとか。

警備初日からベンの周りには怪奇現象が景気よく炸裂。

面識の無い前任者から届いたデパート火災の新聞記事(本人は地下鉄駅構内で自殺)。

やがて災厄はベンの身内、家族にも…。

焼け焦げたデパートという舞台設定が実にいい感じ。

中盤の“必殺ひとり顎外し”は子供が見たらトラウマ必至、痛覚直撃(マジでこんな死に方はしたくない…)。

とは言え、全体の印象はやはり地味。しゃあない、最後ちょっと盛り上げるか! って感じで無駄に爆発・炎上・破砕・粉砕・格闘(悪魔相手に)を繰り広げるクライマックスがまた偏差値貧乏で素敵です。

こすってもこすっても消えなかった鏡に張り付いた手形の意味が分かるエピローグもナイスでした。