デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

動物パニックじゃないのか…。 そのネズミ、凶暴につき

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冒頭の惨劇が起きる前、家の周りに吹く風の臨場感が抜群。
 
音響設計に手を加えるだけで、これだけの雰囲気を醸成する事ができるのか…とちょっと期待をしたのですが…。
 
「そのネズミ、凶暴につき」(2013年/ジョーダン・バーカー監督)
 
いやあ、すみません、タイトルだけ見ててっきり“ウィラード系動物パニック”と早合点してしまいまして。
 
蓋を開けたら普通のホラーでした。
 
郊外の別荘にやってきた一家を動物マスクの集団が襲う。唯一のご近所は一足先に血祭り。
 
ん? なんだこの激しいデジャヴ。
 
「サプライズ」と状況丸被りではないか。
 
ただし、犯人側の掘り下げが浅いから「サプライズ」のような“ひねった”感は皆無。


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さらに、被害者一家が、再婚親父と新妻と新しい母親に全くなつかないガキという「もういい加減にしろよ」な手垢まみれ設定。
 
このガキが可愛くない上に何の役にも立たないので、まあ別に全員殺されてもいいか、な気持ちになってきます。


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どうせ新妻がキレて大暴れ、な展開なんだろうと思っていたらその通りで…。
 
狂った疑似家族ものをやりたいのなら、せめて「アメリカン・ゴシック」くらいのレベルには達してもらわないと…。
 
新妻役キャサリン・イザベルの前作アメリカン・ドクターX(写真下・右)は未見なのですが、ストーリーを読む限りかなり凄そうな内容なので、そのうち観てみたいと思います。


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