SOS受信したんで様子見に行ったら、何かとんでもない奴らが『うががー!』とか言って追いかけてきやがったからさあ大変。
人助けなんかするもんじゃありません。
「コロニー5」(2013年/ジェフ・レンフロー監督)
地球温暖化を阻止しようと気象マシーン(?)作ったら失敗して大雪。降っても降ってもまだ降りやまず氷河期到来。
♪雪の進軍、氷を踏んで、どれが河やら道さえ知れずぅう
生き残った人々はコロニーと呼ばれる地下シェルターで細々と生活。
ある日、コロニー5がSOSを発して緘黙。コロニー7が様子見に行ったら、人肉の味を覚えた野蛮人軍団がコロニー5を踊り喰い。
「ホステル」の事後処理…ではない。
彼らはゾンビでも感染者でもありません。ただ“好物:人肉”なだけの人間です。
なので、人間離れした能力なぞ持ち合わしている訳ゃないのですが、身体能力がどーんとUP。雪の中でも薄着でOK。コロニー7への唯一の侵入経路である橋を落とされても追いつき追い越せ。
雰囲気は悪くはないのですが、脚本がズタボロなのが致命傷。ローレンス・フィッシュバーンやビル・パクストンといった地味ながら強面な役者のおかげでかろうじて観られるものになっている、という感じ。
本作の見所はロケ地として初めて北アメリカ航空宇宙防衛司令部が使われた、という1点に尽きます。
北アメリカ航空宇宙防衛司令部、North American Aerospace Defense Command、通称NORAD(ノーラッド)と呼ばれる連合防衛組織。
カナダはオンタリオ州ノースベイにある、このNORADの基地にカメラが入りました。
ただ、悲しいかな実物を知らないので、どれが本物でどれがセットでどこがCGか、という線引きが全く分かりません(笑)。
猫に小判って奴でしょうか。