
ピアース・ブロスナン、60を超えてようやく年輪刻んだ皺が様になる男の顔に。
(2014年/ロジャー・ドナルドソン監督)
この邦題つけた奴、一歩前に出ろ(KADOKAWAか?)。
原題は「THE NOVEMBER MAN」。11月男ではない(多分)。
旧ソ連海軍攻撃型原子力潜水艦のNATOコードネーム。CIA時代のブロスナンの通り名。ノベンバー級の工作員。『あいつが通った後はペンペン草1本生えないそうだ』みたいな意味ではないかと。
ロシアの次期大統領候補のタマを誰が握るのかの権謀術策。そのシナリオに中に放り込まれた元CIAエージェント、ピーター・デヴェロー(ブロスナン)。
立ち塞がるのは、デヴェローが落第させた不詳の弟子、デヴィッド(ルーク・ブレイシー)。

引退した師匠と現役バリバリの弟子。「メカニック」を彷彿とさせる世代対決にして遺恨の決着戦。
お話はぶっちゃけ超テキトーです。難しそうなフリしていますが、脚本は穴だらけ。でもまあ、いいじゃないですか、そんな事は。
あれこれ先読みしつつの騙し合いを車と銃で繋いでいく王道B級アクションです。
ブロスナンの獲物はZastava(ツァスタバ)CZ99。旧ユーゴスラビア(現セルビア)のツァスタバ・アームズ社が1989年に開発した軍用向けの大型ダブルアクション式自動拳銃です。

対するブレイシーの獲物はEKOL Firat Compact。ぱっと見ベレッタだと思っておりましたが違いました。ただ、EKOLって空砲専門(a blank-fire only)のステージガンなんですよね。
何故、敢えてそんなものを持たせたのか。
逆に気になります。