
人間を深海仕様のサイボーグにして世界征服を企む悪の秘密結社の暗躍。
“5年後、彼らは緑川博士を拉致、オートレーサー本郷猛を改造して再び世界征服を企むのである”なんてナレーションを入れたくなります。
米軍による海底追尾魚雷のデモンストレーション映像に写りこんだ謎の人影。
真相を探るべく新聞記者の安部(千葉真一)とジェニー(ペギー・ニール)は問題の海域にダイブ。そこでジェニーは全身をウロコに覆われた半漁人を目撃するのですが…。
色々あって謎の組織に拘束される二人。目の前で半漁人の改造手術の過程をじっくりねっとり描写して『次はお前の番だ!』という恐怖感の煽り方が秀逸。

海底基地を発見した米軍の潜水艦内部でミサイルを撃つ撃たないの小競り合いをする所とか“後のノンマルト”“後のクリムゾン・タイド”な趣き。
トップに並べたのは各国のポスター。左から2枚目なんか半漁人がビルよりでっかくなってます(サイボーグだって言ってんだろ)。
タイトルも各国まちまち。米国は「The Terror Beneath the Sea」、日本の英字タイトルは「Water Cyborg」。タジキスタンに至っては「Zombi 18:The Undead Cyborg of the Ocean」。
ゾンビが(少なくとも)18まであることが驚きです(一体幾つまであるんだ?)。
まあ、意識も記憶も失くした人間を労働力として使役するというのはブードゥーと相通じるものがあるので、分からなくはないですが…。