Knuckle up!(ナックルアップ!)
ストリート・ファイトの試合開始の合図です。
治安って何?な犯罪都市ロサンゼルス。裏街道ではストリート・ファイトが大盛況。
ふらりと現れたひとりの黒人が飛び入り参加。強い(強すぎる)。正に鎧袖一触。
男の名前はボーン(マイケル・ジェイ・ホワイト)。
ザコ薙ぎ倒して名前を売ったボーンは、その地区を仕切るボス、ジェームズ(イーモン・ウォーカー)が抱える“霊長類最強の男”ハマーマン(ボブ・サップ)に挑戦(勿論瞬殺)。
これを契機にジェームズに接近したボーン。果たしてボーンの真の狙いは…。
「ブラッド&ボーン 真拳闘魂」(2009年/ベン・ラムジー監督)
後ろのサブタイはいらないなぁ。あとこの監督さん同じ年に「DRAGONBALL EVOLUTION」の脚本書いているのですが、そのことはちょっとの間忘れてあげてください。
8歳から格闘術をはじめ、7つの格技で黒帯を修め、26のチャンピオンシップを保持しているマイケル・ジェイ・ホワイトの重量級なのに華麗流麗なアクションが全編に渡る見せ場。
太極拳マスターである事が押し出されてはいますが、極真空手、松濤館、沖縄古武道なども体得しており、その佇まいは時にブルース・リー、時に千葉真一。
ボーンの目的はジェームズにハメられた挙句、刑務所内で刺殺された友人ダニーとの約束を果たすこと。
死に際にダニーがボーンに託した言葉。
『Take care of my wife and son(妻と息子を頼む)』
この台詞、プエルトリコでプロモーターに刺殺されたブルーザー・ブロディの最後の言葉(と伝えられているもの)と同じなんですよね…。
ダニーの妻アンジェラは息子と引き離されジェームズの女として囲われておりました。
クライマックスはジェームズが仲間入りを画策している白人社会の幹部連中が主催しているアンダーグラウンドな格闘興行。
「燃えよドラゴン」な雰囲気を色濃く映すシーンですが、試合を見守る白人幹部の側近にオハラなる人物が。
オハラと言えば「燃えよドラゴン」でリーの妹を自害に追いやった宿敵の名前。おお、燃えドラリスペクトか、と思ったら役者がボブ・ウォール。
そのまんまオハラじゃないですか。
そのボブ・ウォールさんですが、先月お亡くなりになりました。
1月31日、本作の舞台にもなったロサンゼルスにて。死因非公開。没年82歳。
ご冥福をお祈りいたします。
★ボブ・ウォールの名前を一躍有名にした1本と言えば勿論、
★マイケル・ジェイ・ホワイトも出ていた、と後から気づいた、
★千葉真一からも1本。
★本日2月17日はルー・ダイアモンド・フィリップス(1962~)の誕生日(おめでとうございます!)
「ラ★バンバ」(1987)「ヤングガン」(1988)辺りの直撃世代でないとピンとこない名前かもしれませんが、今も積極的にB級行脚をしております。例えば、