カナダのマニトバ州にあるダイアモンド鉱山カトカの坑道でメタンがどーん!
26名が生き埋めに。
すぐにでも救出口を開けたい所ですが、うっかり爆破すれば中に溜まったメタンに引火して万事休す。
まずはガス抜きが先決ですが、坑口装置(ウェルヘッド)がない。
鉱山の現場に坑口装置がないなどという事があるのか!? でもないものはないんだから仕方ありません。
なければ運んでくるしかありませんが、坑口装置はデカすぎ重すぎで空路は無理。
トラックで陸路しかありませんが、そのためには厚さ80cm足らずの氷の道《アイス・ロード》を踏破しなければなりません。
時に4月。アイス・ロードは3月10日から閉鎖中。おまけに運転手の多くは休暇でバカンス。
速度が速いと圧力波で氷が割れて水没し、遅いとタイヤにかかる重みで水没する春の氷の地獄道。
タイムリミットは30時間。
「アイス・ロード」(2021年/ジョナサン・ヘンズリー監督)
30トンの荷物を抱えて薄氷の上を綱渡り。
シチュだけ見れば「恐怖の報酬」酷寒仕様。いつ割れてもおかしくない氷上のサスペンスだけで引っ張る事も可能(むしろその方が私好み)ですが、そこは娯楽の殿堂ハリウッド。
坑口装置に届いて欲しくない方々による妨害工作が展開されて、007かミッション・インポッシブルか、なアクションシーンがふんだんに。
輸送を引き受ける元請けにローレンス・フィッシュバーン、色々事情があってこの仕事に乗らざるをえない退役軍人ドライバーにリーアム・ニーソン、坑道の中に兄がいるネイティブの女ドライバーにアンバー・ミッドサンダー。
用意されたトラックは3台(1台でも辿り着けば良し)。閉鎖中のアイス・ロードの扉が開く。
まあ、悪役のボスがショボい、編集がテキトー(別行動をとっていたリーアム・ニーソンが崩落した橋の反対側に光の速さで駆け付ける、とか)、色々説明不足(デカい重い以外に坑口装置に関する解説が一切ないとか)で、「う~む」な所はしこたまありますが、いつものエンタメ・リーアムな面白さは十分にありました。
おまけ
これが坑口装置(ウェルヘッド)。
ガス抜きに必要な装置ってのは分かるのですが、使用時の効能に関する描写が一切ないのでありがたみが湧きません。
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★本日11月25日は伊藤淳史(1983~)の誕生日(おめでとうございます!)
シャイを絵に描いたような役者さんですが、本日はこの2本立てで。