面堂家が経営するホテルのプールは深い。
どれくらい深いかと言うと、「アビス」とか「リヴァイアサン」のセットがリアルで組めるくらい深い。
普通に考えればプールの底は折り重なった溺死体の堆積場所になっているはずですが、底にいたのは静かに暮らす一匹の妖怪でした。
「うる星やつら/第7話・済めば都|生ゴミ、海へ」(2022年11月24日深夜フジテレビ放送/演出)
旧作対応エピは第34話「悲しき妖怪人恋しくて」(1982年6月30日放送/小島多美子演出)
ほぼ旧作トレース(つまり旧作が珍しく原作遵守。今回画像は新旧比較で)。
サクラさんに張り飛ばされてプールの底まで沈んで来たあたる。
久しぶりの来客と喜びお茶菓子を買いに売店を訪れた妖怪でしたが…。
今回の見どころ其の壱は旧作では画にすることができずジェスチャーだけで誤魔化した「のけちた」がビジュアル表現されたこと。
のけちた→たちのけ
今なら「妖怪プール」で一儲けかもしれませんが、世間は狭く、妖怪の棲み家は更に狭く…。
『妖怪の一匹くらい飼ってやってもいいじゃないか』
珍しくあたるが女以外の生き物に優しい(笑)。
旧作ではあたるもラムも後ろ髪引かれる思いで(哀感たっぷりに)妖怪を見送りますが、新作は割とドライ。
ここはウェットにしておいた方が、直後の諸星家の風呂場に居候というオチの落差に笑えるので、過剰に煽った方が面白かったかも。
旧作では居候期間1週間でしたが、新作では1ヶ月! よく耐えたなあ、特にあたる父。
で、我慢も限界で生ゴミとして海に捨てに行く事に(前半プール回、後半海回というぶち抜き水着回)。
旧作ではあたるが妖怪に麦わら帽子買ってやったり、ポテチ買ってやったり罪悪感消そうとあれこれしておりましたが、新作はやっぱりドライ。
作劇的にはどっちでも良いのですが、あたるの優しさが描かれるのは割とレアなので、なくなったのはちょっと残念。
で、新作の見どころ其の弐は大喰いサクラさん。
旧作の「必殺!立ち食いウォーズ!!」ばりの大喰いシーン。しかも、婚約者・尾津乃つばめとのデートの最中。
この後、二人は人気のない海辺に移動してイチャコラに及ぼうとしますが…。
いやあ、全体通してサクラさんの出番が増えているのも嬉しいですが、中の人がこなれてきて、実にサクラさんになって参りました(反面、チェリーと温泉マークはまだちょっと馴染めない…)。
次週いよいよランちゃん登場(わくわく)。
おまけ
プールの底で妖怪さんと対面したラム。何と言うかラムの女神感みたいなものが良く出ていて、新旧ともに「勝負画」だったんじゃないかと思います。
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★本日11月26日は「いい風呂の日」&「風呂の日」(諸星家風呂場居候記念)。
「いい風呂の日」は日本浴用剤工業会が制定、「風呂の日」は東京ガス株式会社が制定(こっちは毎月26日)。
お風呂(自宅/銭湯)シーンのある回をいくつかかいつまんで…。
★本日のTV放送❶【19:00~BS12/土曜洋画劇場】
★本日のTV放送❷【19:00~BS日テレ】