デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【新旧ラム揃い踏み】うる星やつら(2022年版) ♯10【新旧・君去りし後】

新旧あたるに続いて新旧ラムが夢の競演。

いや感慨深い。

うる星やつら/第10話・戦慄の参観日|君去りし後」(2022年12月15日深夜フジテレビ放送/常岡修吾、藤本ジ朗演出)

旧作対応エピは第16話Bパート「戦りつの参観日」(金子修介脚本!)と第44話「君去りし後」(伊藤和典脚本!併せ技ガメラコンビだ!)。

まずはAパート「戦慄の参観日」

旧作では進路相談会でしたが、今回はちゃんと授業参観。やっぱりこういう時の正装は和服なんですねえ(何気にしのぶ母も登場)。


ここで面堂母が乗って来た牛車をラム母の宇宙船が破壊した事で決闘に。

面堂母の言い分をラムがテキトーに鬼語に翻訳したので誤解が広がり、すったもんだしているうちに終業ベルが鳴って解散(♪ちゃんちゃん)、という流れ。

実に平和なエピでありました。

旧作では牛車の牛をラム母が牛丼にしてしまうという前のめりな対応が原因で決闘に。

面堂母は私設軍隊を呼集し、ラム母も円盤軍団を呼び寄せて最終戦争勃発。


仲介役を買って出たあたる母がルーレットで平和的に解決しようとするも、親の総取りで両家から財産を没収するというあこぎな真似をしたために、両家から総攻撃を喰らう(諸星家壊滅。結果、惑星間戦争は回避される)と言うオチでした。

流石、平成ガメラを撮った男の脚本、実にスペクタクル。この風呂敷を広げたいだけ広げて畳まないというのが旧作の魅力でしたが、新作(≒原作)は小噺のようなさっぱり感でした。

そしてBパート「君去りし後」

自分を模した人形ひとつを残して忽然と姿を消したラム。

新旧バイバイ


面堂がさらったのではないかと疑うあたるの妄想(どちらも面堂は金歯で関西弁でグルグルめがねの成金)。


街中(面堂家私設軍隊は地球中)探し回っても見つからず、人形抱えて泣きじゃくるあたる。

その声は人形に仕込まれたマイクを通じてラムの受信機に(ラムはパスポートの更新手続きのため地球を離れただけでした←新作ではここでもラム母出番アリ)。

隠しマイクとかやっていることはえげつないですが、あたるの本心が聞けたラムは本当に幸せそうで。


流れは新旧ほぼ一緒なのですが、あたるの絶望ぶりは旧作の方が良くでていましたね。なんせ裏路地でゴミ箱に躓いてゴミまみれになって号泣ですから(挿入歌として使われた「心細いな」も絶品でした)。

演出もりもりだった旧作と、虚飾を排した新作、違いが楽しめるのもリメイク(原作者的には多分リテイク)の面白さです。



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★本日12月18日は、”テキサスのガラガラ蛇”ストーン・コールド・スティーヴ・オースティン(1964~)の誕生日(おめでとうございます!)

ヒールとかベビーフェイスとかの枠を超えたプロレスの伝道師。誕生祝いはこの2本立てで。