今更ですが、旧作の魅力がどこにあったのかを再確認することになりました。
「うる星やつら/第12話・テンちゃんがきた|ふたりだけのデート」(2023年1月5日深夜フジテレビ放送/山本辰演出)
旧作対応エピは第2話(通算第3話)「宇宙郵便テンちゃん到着!」(金子修介脚本!)、第26話(通算第49話)「テンちゃんの恋」(押井守演出!)。
旧作では2週目に登場していたジャリテンがようやく登場。
新作では諸星家の郵便受けにねじ込まれていたテンをあたるが摘まみ上げるというだけの描写でしたが、旧作では、
- 雷と共に桃型の宇宙船(脱出用ポッド?)が諸星家を直撃(諸星家半壊)。
- 残ローンのショックで壊れるあたる父
- ただのでっかい桃だと思ってあたる母が包丁を振り下ろすと桃が真っ二つに割れて、中から包丁を真剣白刃取りにしたテンが登場。
という凝った見せ場になっておりました。
更に!この後、テンとあたるの攻防でテンの放った火炎放射がプロパンガスボンベの山を直撃➪キノコ雲をあげて諸星家完全崩壊という駄目押し。
テン登場カットだけでこれだけ風呂敷を広げるとは。さすが、東京を灰燼に帰した平成ガメラ監督の脚本です(…って前にも書いたなこのフレーズ)。
Bパートはテンとさくらのデート回。
最後にテンがフラれてしまう(まあ、サクラさんにはツバメがいますしね)ラストは一緒ですがオチが異なります。
新作は振られた腹いせにテンがあたるに火炎放射でチャンチャンと言う軽い終り方でしたが、旧作では幼馴染金太郎(新作では未登場)の手を借りて夜空に光でサクラの似顔絵を描きサクラからキスのプレゼントを貰っています。
一応、男の純情に応える形になっており、ドタバタありつつも恋の物語として締めるという「うる星やつら」の基本スタンスに忠実な終わり方でした。
正直、今回は「喰い足りない」回でありましたが、見どころもありました。
◆OP刷新。
年明け第2クール突入と言う事でOPが刷新されました。この中のしのぶとランちゃんがとにかく可愛い(曲の話じゃないのかよ!?)。
◆ラムちゃん晴れ着披露。
旧作ではランちゃん登場回(桃の節句)でお披露目していた着物姿を正月記念で披露。艶やかです。
◆80年代風俗産業再確認。
あたるの仕組んだデートコースで、ポルノ映画館(上映作は「乱脈新婚旅行 人妻あばれ旅」)、同伴喫茶(入り口だけですが。因みに店名は「悶々亭」)が登場。
映画は実にしょーもない(放送コードに引っ掛からない)内容になっておりましたが、「同伴喫茶」の看板を出したのは快挙。
あと最後に予定されていたホテル(当然ラブホでしょう)にも入って「回転ベッド」が出てくれば文句無しでした。
待ち合わせ場所はほぼ原作通り。
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★本日1月7日はニコラス・ケイジの誕生日(おめでとうございます!)
一昨年は「フェイス/オフ」と「リービング・ラスベガス」という“破れかぶれ”な2本でお祝いしましたが、今年は”働き方を考える”作品を大作と低予算の両面から。
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