デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【さばげぶっ!第1話100回観直しの刑】経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。 ♯5-8【マイッチングの正しすぎる英訳】

『今日借りた奴は電池で動く電動ガンだったじゃん? トリガーを引くだけで撃てるから楽しいんだけど、他にもガスガンとかエア・コッキングガンとかあって、それぞれ操作性も違うらしいから、全部使いこなせたらかっこいいよな!』


5-7話は、アクシデントでお泊り回→かつてリュートを振ったルナの妹(二卵性双生児)マリアがリュートに告白→今度はリュートが断るもルナとの間に誤解が生じ→関係修復のためルナの叔父が経営している海の家で一緒に働きつつひと夏を過ごし→お祭り&花火大会で「リュートの初めて」が「自分の初めて」ではない事にルナがショックを受けますが→ここから「二人の初めて」を作っていこうと誓うと言う、見せ場の波状攻撃だったのですが、何故でしょう、全く「ラブコメの波動」がこちらに届かず。

レビューもピタリと止まってしまいました。

今回、再開したのはひとえにネタが(ギャルと陰キャの)サバゲーだったから。

これはチャンス回。設定的にどんなにマニアックなネタを持ってきても良いですし、アクション映画ばりの「動き」を魅せることもできます。

原作関係なしに脚本と作画が暴走しても許される(むしろ歓迎される)作り手にとってのサービス回だったはずなのですが…。

「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。/第8話・経験済みなキミと、経験ゼロなオレたちが、サバゲーする話。」(2023年11月24日深夜TOKYO MX放送/平田貴大演出)

ルナとの「初めて体験」第1弾としてリュートが企画したのがサバゲー

アシストは勿論、陰キャ仲間のイッチー(伊地知)とニッシー(仁志名)。

この二人、立ち位置的にはからかい上手の高木さん」の木村&高尾なのですが、オタク特有のキモさが薄く、見た目も悪くありません。

どこまでも普通(男の眼から見て「つまらない」奴)なリュートより応援したくなるサブキャラです。

特に伊地知。中の人、落合福嗣落合博満・信子夫妻の長男で「からかい上手」木村くんもこの人)が、戦闘服に着替えたギャルトリオを見て、エコー付き渋~い低音で『いい…匂いだ』とつぶやくキャラ変ぶりが秀逸。


ルナ側の助っ人は鬼ギャルこと山名笑琉(やまなにこる。以下ニコル)と、ここまであまり出番のない谷北朱璃(たにきたあかり)。

編成はニコルがイッチー・ニッシーを助さん格さんのように従えたチーム鬼ギャルと、リュート、ルナ、朱璃の混成チーム。


ボトムズ」の「バトリング」を思わせる室内フィールドでゲーム開始…なのですが…あーもうヌルい! ここまで銃(種類、メカニズム)にも戦闘(戦術)にも(アニメ・実写問わず)過去の銃撃シーンにも関心を示さないサバゲ描写見た事ありません。


スタッフは「さばげぶっ!」第1話100回観直しの刑です(その後「青春×機関銃」、締めに「うぽって」100回観直し)。

★最初にこれ

★次にこれ

★最後にこれな


今回面白かったのは、ルナの

『あか(朱璃)たそ、サンキューベリーマイッチング』

という台詞の英語字幕。

Akari-champ. Thank you very Machiko-sensei!


「〇〇たん」の変化形(たん→タン→タソ→たそ)である「〇〇たそ」が何故「champ」になったのかは分かりませんが「まいっちんぐ」が「Machiko-sensei!」になっていたのは、あまりの正しさに「伝わるのか?」と心配してしまいました。

ネタとしては遺跡クラスの古さですが、現代ギャル語として「生きて」いるのでしょうか?

★イッチーが熱弁していた(その割にいまひとつ中身の無い)エアガン/電動ガンについてはこちら。

 

 

 

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