デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【手を繋ぐは難関クエスト】経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。 ♯4【新ヒロインは拗らせて闇落ち】

『どうしよう…こんな気持ちになっちゃうなんて。駄目、絶対に。絶対に好きになっちゃ駄目。加島くんを好きになったら、また1番になれない!』

別れて確執。拗らせて姉妹。

「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。/第4話・経験済みなキミに、経験ゼロなキミが、嫉妬する話。」(2023年10月27日深夜TOKYO MX放送/大庭秀昭演出)

白河月愛(しらかわるな/ルナ)の黒い噂を流していたのは転校生。中学時代に加島龍斗(かしまりゅうと/リュート)の告白をソデにした清楚系美少女、黒瀬海愛(くろせまりあ/マリア)でした。

黒い噂を全否定するために自分が白河さんの彼氏であることを教室内で宣言してしまった龍斗。

当然「何言っちゃってんのコイツ」な空気になりますが、後方でルナが一言『そうだよ』

量産型陰キャ男子と学年一美少女というギャップMAXな取り合わせは「お金目当てに男をとっかえひっかえ」という噂を一蹴するに十分な破壊力。

たまらず教室から走り出していくマリア。追いかける龍斗。訊かねばなりません。何故そんな噂を流したのか。

何とマリアはルナの妹。幼い頃、両親の離婚によって離れ離れになった二卵性双生児でした。


甘え上手で誰からも好かれる姉ルナと、引っ込み思案で感情表現が下手なマリア。

『一番になりたいの。私はあの女から何も奪われたくない。私だけ家を出て、私だけ苗字が変わって、私だけ転校して、割を食ったのは全部わたし!』

ルナのような愛される女の子じゃないと幸せになれない。だから必死になって自分を変えて来たのに、やっぱりあいつは一番で皆から愛されていて…。

リュートも自分を主張できず、でも周りの目は気になって、嫌われているんじゃないか思い悩む難儀な性格。

似た者同士。そんな人間が白河さんのような「誰にでも好かれる」人間になろうとしても辛いだけ。

『黒瀬さんがいつか、本当に好きになった人に出会った時、その人から愛されるような女の子を目指したらいいんじゃないかな』

天然フラグ立て師がここにもひとり。

教室に戻ったリュートを出迎えたルナ…とルナの親友、山名笑琉(やまなにこる/ニコル)。

『あんたさぁ…なかなかやるじゃん』

ニコルさん初笑顔。


帰り道。タピオカデートの時「白河さんの好きなものを自分も好きになりたい」と言ってくれたリュート。私も知りたい、リュートの好きなもの。

『休みの日とか何してるの?』

『いや、特に人に言えるような事は…』

『言えないような事してるの? 分かった、えっちな事だ!』

ええまあ思春期男子がプライベートタイムにしている事なんざロクなもんじゃございませんが、龍斗が「ギリ人に言える事(?)」は、ゲームの実況動画鑑賞

『お、俺が好きなのはKENって人なんだ。KENが凄いのは色んなゲームが上手いとこなんだよ。元々はシューティングゲームのプロゲーマーなのに建築ゲームや人狼ゲームみたいなものまで…(以下略)』


今回の「早口語り」はゲーム実況者KENさん賛美でした。

ゲームの実況動画、攻略動画は本当にありがたいですね。だぶさん、「バイオハザード リベレーションズ」はあなたの攻略動画無しにクリアする事はできませんでした。ありがとうございます。

互いの好きの共有は距離感が縮んだ事の表れ。今ならキスくらいなら…。

その目標は果てしなく高く険しく、相談されたイッシーとニッシーが硬直して岩になってしまうほど。


キスが無理ならせめて手を。手を繋いでみたい!

ボート乗船の際のアクシデントに乗じた偶然を利用しようと上野デートを画策。

当日はルナが手作り弁当を持参して「いい感じ」。


ニコルからは激励の脅迫メールが。原作ではリュートとニコルがアドレス交換している事にルナさんちょいジェラという可愛い描写があるのですが、アニメではカット。

満を持してボートに乗ろうとしますが、ルナが躓いてリュートが手を取って支えるなどと言う都合のいい偶然起こるはずもなく。

次の一手が思い浮かばず思案に暮れるリュートを見て「別れ話を切り出そうとしている」と勘違いしたルナ。

誤解を解いたリュートは再びボートへ。今度は偶然に頼らず自分から手を(タイトル画像)。

実はリュートと手を繋ぎたいと思っていたルナ。想いが繋がっている実感。

『スキあり!』


隙と好きとキスを掛ける高等テク(?)で初KISS(ルナも自ら進んでしたのは初めてと言っているので初KISS認定)。クエスト達成(おめでとうございます!)。

一方、マリア。日に日に膨らんでいくリュートへの想いに困惑。打ち消しても打ち消しても…。

『加島くんに愛されるような女の子、加島くんに愛される!…そうだ、私がルナになればいい。奪えばいいんだわ。楽しみにしててね、ルナ』

闇堕ちヒロインがアップを始めました。

追記

原作(引用が楽なのでコミカライズから抜きますが)では、黒い噂の件、マリアが電話でルナに謝罪したとリュートに告げ、ルナもそれを肯定する発言をしているのですが、アニメではどちらもカット。意図的だとしたら何か不穏。

 

 

 

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★本日10月29日は志穂美悦子(1955~)の誕生日(おめでとうございます!)

志穂美さんを含む名啖呵集とちょい役ですが印象深かったこちらを。