そうか、俺はこの時、
一乗寺澪子の人生を、
夜重の人生を変えてしまったんだ。
瓜生の高校編入(去年まで女子高だったからクラス男子は瓜生だけ。しかも次女夕奈と同じ教室)で、キャッキャウフフな学園ラブコメ開幕か!?と思いきや、お話はSF(少し不思議)方面に大きく舵取り。
ラブコメ四十八手の中でも大技に分類される「実は過去に出逢っていた」が大炸裂。
「デート・ア・ライブ」です。「ダーリン・イン・ザ・フランキス」です。
「甘神さんちの縁結び/第11~12話」(2024年12月10日・17日テレビ東京放送/安部祐二郎監督)
家の中で拾った財布から偶然、夜重の免許証を見てしまった瓜生。
顔写真は夜重。しかしそこに記載されていた名前は一乗寺澪子。
苗字も名前も違う。どういうことだ。それにこの名前どこかで…。
困惑する瓜生をよそに、夜重は姉妹を巻き込んで「深夜のお出かけ」したいしたい攻撃を展開中。
実は夜重さん、昼間、迷子の女の子を助けた瓜生の様子を見て何かを思い出してしまい、興奮して眠れなくなってしまったのでした(原作描写)。
深夜のお勧めスポット(綺麗、美味しい、楽しい)を並べて姉妹懐柔、車は夜重の幼馴染の竹田真(京大医学生。瓜生の先輩になるかもしれない人。夜重と一乗寺澪子の関係について何か知っている様子)に出してもらってGO AHEAD!
この深夜ドライブの最中、なんとか夜重と二人だけの時間を作って一乗寺澪子の正体に迫りたい瓜生ですが、うまくいかず。
伏見稲荷で2方向に分かれて山頂を目指すというルートで夜重とのペアを申し出る瓜生でしたが、夕奈も朝姫も瓜生を奪い合う形になって、結局、瓜生は夕奈と、夜重は朝姫とペアになることに。
この道中で夜重が参道から転落(落ちかけた朝姫を庇って自分が落ちた)。
取り乱す竹田を押さえて瓜生が崖下へ。
『大丈夫。俺、あいつ見つけるの超得意だし』
その言葉には根拠がありました。
スマホのライトだけが頼りの闇の中、呼べども返事なく。応えたのは浮かび上がった狐の面のようなもの。
あー同じ面、夜重が描いていましたね。
つられて進むとそこは神社とは別の場所。しかも昼間。おまけに背中にランドセル。
『なんでこんなもの背負って…あれ? 当たり前じゃん、俺、小学生なんだし。なんでこんなこと考えてんだ…?』
急ぎ帰ろうとすると公園に謎の動きをしている見知らぬ少女が。
これ、普段はこのジェスチャーをすると警護と言う名の見張り役が出てくる仕組みになっていたんでしょうね。
しかし、現れる者はなく…。
どうやら迷子になったらしい。
『ったくしょうがねえなあ。名前は?』
『私は…一乗寺澪子』
交番につれていこうとする小学生瓜生ですが、澪子の腹の虫が景気よく自己主張を始めたので駄菓子屋へ。
50円玉渡したら、怪訝な顔。この穴の開いた光る丸いものは…?
買い物は勿論、食事すら自分で取ったことがない(誰かが食べさせてくれていた)澪子に「選ぶこと」「自分の手で食べること」を教える瓜生。
楽しい時間でしたが、陽が落ちてお迎えの男たちがやってきて…。
家出したシンジを捕らえに来たネルフの人たちと似ていますね。
心配などしていない。ただ確保しに来た。一旦は立ち去りかけた瓜生ですが、まるでモノのように澪子を扱う男たちを見て踵を返し…。
『夜重! ほんとお前はほっとけない奴だな』
思わず「夜重!」と呼んでしまうのはアニオリですが、ナイス改変。掴んだ手は澪子の未来を大きく変えることに…。
って次で最終回か…と思ったら2クール連続か。ここからエンジン掛かりますからねえ。後半も楽しみです。
★ご参考
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★本日のTV放送【13:00~NHK BS】
※放送は黒澤監督の「用心棒」です。