デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【その奇跡の空は】甘神さんちの縁結び #1【赤神も見上げていた】

『導いてくださる? そんな訳あるか! いくら祈った所で願いなんて叶うはずがない。願いを叶えるのは神様でも他の誰でもない、自分自身だろ!』

『いいや違う! 神様は決して助けを求め祈る人を見過ごしたりしない!』

祈りが届かなかった男と祈りを信じる女。


奇跡の価値は…。

「甘神さんちの縁結び/第1話・奇跡の始まり」(2024年10月1日テレビ東京放送/安川央里演出)

上終瓜生(かみはて うりゅう)、神も仏も信じない高校2年生。当面の目標は京都大学医学部入学。

児童養護施設で暮らしてきましたが間もなく年齢制限で強制卒園。その直前に決まった里親は美人三姉妹が巫女を務める京都の甘神神社。


寺と神社の違いはありますが、諸設定が「てんぷる」と丸被り。

と思ったら、初回の様子を偶然垣間見ている男がおりました。「てんぷる」の主人公、赤神明光その人です(甘神と赤神。よく見りゃ名前まで似ている)。


(あるあるーっ。人生生き急ぐとそんな感じだよねー。わっかるぅー。まるで独り身主義を貫いていたかつての自分を見ているようだ)

貰い事故の「着替えばったりイベント」もしっかり目撃(三日月寺から、お届け物をしにやって来たと言う設定)。


その後、瓜生くんは鉄板のお約束で貰い事故ラッキースケベ3連発。


上が長女・夜重(やえ。大学生)、下段右が二女・夕奈(ゆな。高校生)、左が三女・朝姫(あさひ。中学生)。

とりわけ二女・夕奈との反りが悪く、三姉妹の亡き母の遺品である髪結いの紐を鳥に持ち去られるというアクシデントをきっかけに更に対立を深めてしまい…。

神様などいない、奇跡も起きないと言っていた瓜生。それは母の病気回復の願いが届かなかったから。


その事情を知った夕奈が、自分の為に祈る瓜生を目撃するというベタ過ぎるにも程があるイベントで和解。

『あいつの大切なものが見つかりますように…』

 

合流した八重、朝姫。4人の頭上に降り注ぐ光。それは浴びれば願いが叶うと言う「星つぶの叶い雨」

流星群と桜吹雪が絶妙なタイミングでシンクロしたものですが、尚の事奇跡。

その奇跡を赤神も見上げておりました。


舞い上がった風に乗って髪結い紐が戻って1件落着。

Cパートでは外出先から戻った宮司の爺さんが衝撃告白。

『瓜生さんが婿に来てくれたのなら、神社の跡取り問題も解決ですな』

『じ、爺さん、婿って何だよ!? 誰の婿だよ!?』

『誰のって、そりゃあ、うちの可愛らしい孫娘の誰か、ですね』


ブコメの布石は整いました。

おまけ


巫女装束に身を包んだ「てんぷる」のヒロインたち。


「てんぷる」2期、やらないんですかね。キャラ的には圧倒的にこっちの方が好みなのですが…。

★ご参考までに「てんぷる」の第1話を。

 

 

 

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★本日10月3日は白竜(1952~)の誕生日(おめでとうございます!)

以前は歌声を知った「十階のモスキート」と、その剃刀のような尊顔を初めて拝んだ「その男、凶暴につき」をご紹介しましたが、今年はもはや重鎮としてなくてはならない存在となったVシネから何本かピックアップ。