『構えな。男が女を連れさっていく時は力ずくと決まっているのさ』
『もう身体を売りたくない、誰も傷つけたくない、死にたくない、助けて!』
『あなたを助けにきました』
『あなた…潰すわ』
見せ場と名台詞の波状攻撃。春姫編完結。
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ/第10話・英雄切望(アルゴノゥト)」(2019年9月13日深夜BS11放送/桜美かつし演出)
「アルゴノゥト」は1期8話でもサブタイとして使われましたが、この時は「英雄願望」。今回は「切望」。違いは想いの強さ。意志。
『違う…そんなんじゃない…違うだろ!僕達の憧れた英雄は!そんなんじゃ!僕のなりたかった英雄は…』(第9話「戦闘娼婦」より)。
レベルブースト(戦闘能力の底上げ機能)という特殊能力を持つが故にイシュタル・ファミリアの道具として利用される狐人・春姫。
満月の夜、春姫はその能力ごと殺生石に封じ込められ砕かれる(欠片のひとつひとつに能力が宿る)。砕かれた石は二度と元には戻らない。
ベルの助けを拒む春姫。自分は娼婦だから。英雄にとって娼婦は破滅の象徴。そんな資格は自分にはないと。
更に春姫救出はイシュタル・ファミリアとの戦争に直結する。『できるものならやってみろ』というアイシャの煽り。それは『できるんだろやってくれ』というアイシャの祈り。
(かっこ悪くていい…泥だらけになっても構わない…これっきりでいい…)『なろう!あの人の英雄に!』
命(みこと)捨て身の魔力暴発「浄化の光」が作った突入のチャンス。殺生石の破壊に成功したが、それでも助けを拒む春姫。眼前にはカエル湯婆婆フリュネが…。
『自分に価値が無いとか、僕たちが何もできないとか決めつけるなよ!馬鹿にされても、穢れていたって恥ずかしいことなんかじゃない!一番恥ずかしいことは、何も決められず、動けないでいることだ!』
か、上条さんの魂が宿りましたか、ベル・クラネルさん。それでも自分に価値が無いって言うんなら、まずその幻想をぶち壊す!
春姫のレベルブースト「打ち出の小槌」を受けてカエル湯婆婆フリュネを退けたベルの前に立ちはだかったのはアイシャ。レベルブーストの効果が切れるのを待ってガチの勝負を挑むベル。
だってこれは試験だから。春姫を託す資格が自分にあることを示すための。
そげぶがあったんだから、〆は当然、男女平等パンチ。ゼロ距離ファイヤーボルト。
今回のもうひとつの見所はイシュタルの叛旗を察知した(と言うかベル・クラネルにちょっかいを出した事に激怒した)フレイヤのカチコミ。
『話をつけてくるわ。神同士で。いえ、女同士で、かしら』
この人(神ですが)がその気になったら歓楽街なんか一瞬で火の海なんですね。圧倒的すぎ(笑)。
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★本日9月20日は「空の日」だそうです。1911年のこの日、山田猪三郎が開発した山田式飛行船が、滞空時間1時間の東京上空一周飛行に成功したんだとか。
飛行船と言えばやっぱりこれですよねぇ。
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