突然、こういう作品の“蔵出し”があるので、ケーブルは侮れません。
「オフサイド7」(1979年/ジョルジ・パン・コスマトス監督)
第二次世界大戦時、ナチ占領下にあるギリシャの小島。
連合軍捕虜収容所で一瞬「大脱走」の香りが(エリオット・グールドの「トンネルは掘らないのか」の台詞は笑えます)。
これが一転「特攻大作戦」(テリー・サヴァラス出てるし)になるのかと思ったら「ナバロンの要塞」(デヴィッド・ニーヴン出てるし)に。
で更に「007」(ロジャー・ムーア出てるし)、になったと思ったら、〆は「ルパン三世」(ラロ・シフリンの音楽が微妙に大野雄二っぽい)・・って“何がしたいんだコスマトス!”
オール・スターで見せ場詰め込んだ割には締まりがない「なんちゃって戦争アクション」なのですが、何とも憎めない作品ではあります。
大体、どこから見ても英国ダンディなロジャー・ムーアにドイツ将校役振った時点で敗戦決定(笑)。
ギリシャのロケーションに相当救われています。
※参考:「世界の車窓から。 カサンドラ・クロス」→2008年7月7日