アホタレです。こんな頭の悪い映画久しぶりに観ました(←褒めてます)。
「地獄のデビルトラック」
(1986年/スティーブン・キング監督)
彗星の影響(?)で、地球上の機械が総狂い(発想が中学生)。
銀行の電飾文字が“FUCK YOU”。
ATMの画面が“ASSHOLE”。
サイダーの自販機はグレネード・ランチャーのように缶を発射して少年野球のコーチ即死。
跳ね上げ橋が勝手に開いたからってあんな大惨事になるとは思えないのですが、皆無駄に転がり、ガラスぶち破り、海に落下して阿鼻叫喚の地獄絵図。
地球規模の大混乱をラジオが訴えているのに、舞台はチンケなガソリンスタンドから一歩も動かず。
無人のセスナがワルキューレに乗って飛んできたので、何が起きるのかと期待したら、素通りしておしまい(ビデオのジャケットにはこのセスナがスクール・バスに突き刺さっている写真が載っているのですが、ヤバかったのでしょうか?)。
結局、狂ったトラック軍団(途中からブルドーザーと機銃車乱入)に囲まれてスタンドに閉じ込められた“チーム負け組み”のサバイバルが話の中心に(シチュエーションだけは「ミスト」と一緒だ)。
チーム負け組みのリーダーにエミリオ・エステベス。彼は、これと「レポマン」を代表作として履歴書に書くべきです。
スタンドのオーナーが地下に山のような武器弾薬を隠しているのに何故かたまにしか使いません。ランチャー乱発すれば一気にカタがつくのに(5分で終わってしまいますが・・)。
この偏差値貧乏にも程がある話をAC/DCの音楽が全編アシスト。馬鹿の誉れを上塗りしています。
なあ、キングよ、これがあなたの作りたかった(自分の原作を正しく映像化した)映画なのかい?(→真顔で「そうだよ」って言われそうですが)
撮影は「地獄に堕ちた勇者ども」「ルードウィヒ/神々の黄昏」のアルマンド・ナンヌッツィ。ビスコンティ組かい。仕事選べよぉ。
そして、脱力度無限大のオチ・・。なんと言うか、その・・最高です!(笑)