デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

空耳バナナボート。 ビートルジュース

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キャンディマンと並んで“名前を唱えるとロクな事にならない”霊界一の厄ネタ男ビートルジュース・・は実はサブキャラ。

主役はひょんな事から自縛霊になってしまったアダム(アレック・ボールドウィン)とバーバラ(ジーナ・デイビス)、そしてゴス少女リディア(ウィノナ・ライダー)。でもタイトルは、

ビートルジュース(1988年/ティム・バートン監督)

愛しい我が家を他人に渡さない為、奮闘する自縛霊夫婦。「ようし、超常現象を起こしてビビらせてやる!」と家でパーティしている連中にかけた渾身の霊術が・・、

バナナボート(笑)。

「ゴーストなんて」と言っていたおばはんが突如ハリー・ベラフォンテの声で「デェ~~~オ!」

呆気にとられていた隣の客が「♪Daylight come and me wan' go home」

怪訝そうな向かいの客が「♪Come, Mister tally man, tally me banana」

皆揃って「♪Lift six foot, seven foot, eight foot bunch!」

更に身振り手振りダンスがついてサビの「イデデイデデイデデ」になるのですが、ここの字幕が「手!胃と手、胃と手、胃と手・・」

空耳アワーじゃないんだから。確かに「It’s a Day It’s a Day」というバージョンもありますが、ハリー・ベラフォンテのは「Day, me say day, me say day, me say day」

どう聴いても「胃と手」には聞こえません。バートンの悪ノリに字幕が呼応してしまった感じです(それでもこのシーンは持久力があって思い出すと笑ってしまう)。

幽霊夫婦と心通わすゴス少女リディア役のウィノナは脆く儚く危うげでいい感じ。

浮き上がって踊るシーン(写真上)は「最終絶叫計画」でもパロられてましたね。

ビートルジュース役のマイケル・キートンも怪演していましたが、印象に残っているのはウィノナの可憐さとバナナボートの大合唱。

クセがあるのでお薦めはしませんが、味わい深い(?)1本ではあります。

参考:「キャンディマン」→2008年9月11日