デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

俺が薬だ! コブラ

イメージ 1『お前は病気だよ。俺が薬だ』

まだ間に合うぞスタローン。ランボー5なんか止めて、こっちの続編作れ。

コブラ(1986年/ジョルジュ・パン・コスマトス監督)

態度に“少しだけ”問題があるロス警察の暴れん坊、マリオン・コブレッティ刑事(シルベスタ・スタローン)の大活躍。

両手に斧を持って頭上でカンカンさせるアックス・アスレチック・ダイエットが趣味のカルト集団相手に安く軽く無駄に派手なアクションが大盤振る舞いに大炸裂。

監督はニコラス・レイだのジョン・スタージェスだのに目配せをしていたようですが、スタローンはイーストウッドの向こうを張る事だけを考えていたように見えます。

相棒ゴンザレスにダーティハリーの相棒チコを演じたレニ・サントーニ、嫌味な上司に同じくさそり役のアンドリュー・ロビンソンを配する気合の入れよう。

そもそも、事件の目撃者(証言者)を実生活ラブラブの女優(ブリジット・ニールセン)に演らせて、これを守るという公私混同構造がまんまガントレット

イーストウッドとは違う所を見せつけようとして、自宅で独自のデータベースによる捜査を行うなど“俺はITにも強いんだぜ”なシーンを撮っていますが似合わない似合わない。

レザーにタレサンに口マッチ。車のギアには“NITROUS”。

恐らく、今「コマンドー」と並んで最も続編が望まれている(本気にするなよ)作品ではないでしょうか。