待ちに待った国内版DVDが発売直前になって無期延期(ってか中止)。
何があったんだFOXホーム・エンターテイメント・ジャパン!?
まあ、核爆発ありぃの津波ありぃの突然変異ありぃの天変地異満載映画ですから、自粛になった可能性大ではありますが・・。
仕方がないので日本の事情なんか知ったこっちゃねぇとばかりに販売された米国版Blu-rayを取り寄せました。
「世界が燃えつきる日[北米版Blu-ray]」
(1977年/ジャック・スマイト監督)
冒頭14分かけてソ連から徒党を組んで飛んでくる核ミサイルをアメリカのミサイル基地が迎撃する“リアル合衆国最後の日”を丁寧に描写。
なんて事ないカットにもジェリー・ゴールドスミスの景気のいい音楽が鳴り響くので緊張感アゲアゲ。
しかし多くのミサイルは迎撃をかいくぐり、主要都市はきのこ雲乱舞満開。アメリカは焦土通り越して狂った砂漠に大変身。
ここまでは良い、凄く良い。
砂漠の中にぽつんと残ったミサイル基地。周りは突然変異した巨大サソリがう~ようよ。
さぞかし緊迫したサバイバルが・・と思いきや、外壁に絵を描いたりバイク乗り回したり「放射能って何?」なリゾート生活。
更に! デンジャー・ゾーンで寝煙草こいたお調子者のせいで基地大爆発(えええ!)。
生き残ったのは僅か4名。この時、轟音と共にゲートが開き・・。
お待たせしました! 極地仕様装甲車ランドマスター登場(いつ作ったんだ?)!
この後、おととい栓抜いたコーラのような気の抜けたサスペンスが続くのですが、んな事ぁどーだっていいじゃないですか。
3連ホイール(×4で12輪駆動)をがっこんがっこん回転させながら荒地を踏破するランドマスターの勇姿に見とれましょう。
設定上ランドマスターは2台あるのですが、当時の予算で1台30万ドルもしたものを二つも作れる訳ゃありません。
当然、1台をカットバックで使いまわし。2台同時に映るのは1カットだけ。
途中、1台がストームに巻き込まれて大破、白人1名死亡、ラスベカスで女拾って、次の町でキラー・コックローチの大群に襲われ黒人死亡、その先で少年回収。
1人減ると性別・年齢の異なるキャラが1人増える分かりやすい展開です。
ランドマスター内部にはシャワー室もあってドミニク・サンダのプチサービスカットあり。
このシーンで多くの人が気づくでしょう。
これって、全天候型キャンピング・カーじゃん。
野郎4人だったのが、いつの間にか中年(ジョージ・ペパード)と若者(ジャン・マイケル・ビンセント)、女に子供で立派な家族構成に。
因みに石投げが得意な少年はジャキー・アール・ヘイリー。後のフレディ・クルーガー(2010年版)です。