デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ケルトの妖精伝説。 フィオナの海

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一族が見捨てた島、アイルランドの孤島、ケルティシュな音楽に乗って戻ってきた少女、出迎える1匹のアザラシ。

御伽噺の時間ですよ。

「フィオナの海」

(1994年/ジョン・セイルズ監督)


母親を失った少女フィオナ(ジェニ・コートニー)は、アイルランド北西海岸に住む祖父母のもとへ。

海の向こうにはかつてフィオナの一族が住み、今は無人島となっているローン・イニッシュが。

色々な人がフィオナに語りかけます。島の暮らし、離島の訳、一族の起源とアザラシの妖精、海に連れ去られた弟の存在…。

フィオナは家族のルーツを求めてローン・イニッシュへ。

アイルランドの情景×海×少女×動物×御伽噺・・無敵です。

「ブラザー・フロム・アナザー・プラネット」の(そして「ピラニア」「アリゲーター」「ハウリング」脚本の)ジョン・セイルズによる民間伝承ファンタジー

悪い人、嫌な奴が1人も出てこないので、無駄なドキドキ無し。正に癒し系。

波に癒され、アザラシに癒され、少女に癒され・・現実に帰りたくなくなります(笑)。

ホント、振れ幅の大きい監督だ。

※参考:「ピラニア」→2011年1月11日
    「ブラザー・フロム・アナザー・プラネット」
     →2011年6月6日