デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

その銃は51NAVY! 必殺からくり人血風編・最終回

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尊皇、攘夷、佐幕…。現代のカリカチュアとしての時代劇である必殺シリーズにおいて、時代背景を色濃く反映させているのは「暗闇仕留人」と本作くらいではないでしょうか。

 

必殺からくり人・血風編/最終回・夜明けに散った赤い命」(1977年1月14日放送/松野宏軌監督)


薩長の官軍が倒幕のために攻め入ろうとする幕末の江戸。

品川の旅籠を根城に殺しの商売を営むおりく(草笛光子)らと彼女らに命を救われた土左ヱ門(実は薩摩藩密偵山崎努)らからくり人の出会いと別れ。

最終回の脚本は何と工藤栄一

功名を焦る官軍の佐幕狩りに加担してしまった直次郎(浜畑賢吉)。「これがあんたの言ってた官軍の世の中かよ!」と土左ヱ門に喰ってかかる新之助(ピーター)。

おりくへの慕情を胸に息絶えた直次郎を弔った土左ヱ門はひとり、彰義隊への一斉攻撃を翌日に控えた官軍本部へ。

この時、官軍隊長が持っていた銃は51NAVY(トリガーカバーが丸くて小さめなので多分3rdのスタンダードモデル)。

彰義隊総攻撃(上野戦争)前日ということは、1868年7月3日。

51NAVYが造られたのは1851年。辻褄は合っています。

土左ヱ門はこの銃で指揮官(かつての同僚)を射殺。ダブル・アクションで連射しているのが痛恨の極みですが、実にかっちょいい仕事納めでした。