のっけからド派手な(大味な)カーアクション!
豪快にジャンプしながら、ぶち割れたフロントグラス越しに2丁拳銃を乱射しつつ、「お前らには黙秘権がある!」
バッド・ボーイズな花形刑事二人組ダンソン(ドウェイン・ジョンソン←ロック様)&ハイスミス(サミュエル・L・ジャクソン。※写真上)。
こいつらが主人公か!?と思いきや、さにあらず。
「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」
(2010年/アダム・マッケイ監督)
書類監査専門の引きこもり刑事アレン(ウィル・フェレル)と熱血空回り刑事のテリー(マーク・ウォールバーグ)は、花形の影に隠れる“その他大勢(アザー・ガイズ)”。
ところが、花形刑事コンビが、信じがたい(あり得ない)理由で退場(この有名俳優豪快使い捨てシーンは観る価値があります)。
次の花形ポジションを狙って色めき立つアザー・ガイズ軍団でしたが…。
というプロットは悪くないです。アレンの愛車がプリウスというのも、テリーの部屋に貼ってあるポスターが「コブラ」というのもなかなかにツボではあります。
実にコメディ向きの設定なのですが、テリーの熱血同様空回りの感が否めません。
今日的題材にしたかったのでしょうが、立ち向かう巨悪を金融業界にしたのも、話を無駄に分かり難くしています。
予告は非常に面白そうだったので、もう少し単純なプロットにして、もう少し短くまとめれば(110分は長すぎ)、繰り返し観可能なアクション・コメディになったかも。
『♪ふふふ~、ふふふ~、ふふふ~、ふふふ~、ふふふん(←SWATのテーマ)』
『その曲をハミングするな!』
小ネタの数々は面白かったんだけどなぁ…(「ホットファズ」って良く出来た映画だったんだな…)。
★ご参考