狂犬病感染者はジャージー・デビルの夢を見るか。
ニュー・ジャージーの森に潜む伝説の怪物、ジャージー・デビル。おっとアメリカ版「レイザーバックか?」と思いましたが、蓋を開けたら“疑心暗鬼ホラー”でした。
「デビルズ・フォレスト/悪魔の棲む森」
(2012年/ダーレン・リン・バウズマン監督)
オープニングの“♪森に住む魔女が産んだ13人目の子供は人間じゃなかった”的歌詞のカントリーから雰囲気は上々。
リチャードは再婚相手のシンシアと息子ダニー、そして前妻との娘サディとニュー・ジャージーへ森林キャンプに。
自然と一体になればぎくしゃくした家族関係も美しく再生するさ、というリチャードの甘い目論見は達成される…わきゃありません。
何かに腹を喰いちぎられた様な鹿の死骸。キャンプ地で娘にちょっかい出してきた若者の失踪、飼い主不在で変死した犬。
腕に謎の傷を持ち痛がっているお父ちゃんが景気良く壊れていきます。
お父ちゃんは狂ってしまったのか? それとも本当にジャージー・デビルの仕業なのか?
監督は「ソウ2」「3」「4」撮った人ですが、ゴアは控えめ(ほとんど無いと言っていいです)。
印象としては“さらに内向的な”「ヴィレッジ」という感じ。
お父ちゃんを演じているのはスティーブン・モイヤー。イッちゃってる目つきが素敵です。